バターコーヒーは近年、ダイエットの効果があるという理由で注目を集めていることをご存知ですか？
しかし、間違った飲み方をすると太る原因にもなり得るため、知らないで手を出すのは危ないかもしれません。
しかし、カロリーが高いため、適切な量を摂取しないと、逆に体重増加のリスクがあるのです。
そこで今回は、バターコーヒーで太る理由と、ダイエット効果を最大限に引き出す正しい飲み方について詳しく解説します。
バターコーヒーで健康的に痩せるための秘訣をぜひチェックしてください。
バターコーヒーダイエットとは
「そもそもバターコーヒーダイエットってなに？」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
・バターコーヒーダイエットの基本
・バターコーヒーダイエットに抱きがちな誤解
ここでは、バターコーヒーダイエットに着いて具体的に解説します。
バターコーヒーダイエットの基本
バターコーヒーは、無塩バターとMCT（中鎖脂肪酸）オイルを混ぜ込んだコーヒーのことです。
無塩バターは飽和脂肪酸が豊富で、MCTオイルは体内で迅速にエネルギー源として利用されるため、それを混ぜ合わせたバター珈琲を飲むと、持続的な満腹感やエネルギーの向上が期待できるでしょう。
そんなバターコーヒーは、ケトーシスを促進するといわれており、ケトジェニックダイエット（糖質制限）に効果があります。
ただし、バターコーヒー自体には直接的なダイエット効果はないため、「飲むだけで痩せる」と思って摂取をすると、高カロリー摂取から、かえって体重を増やしてしまうかもしれません。
あくまでも、バターコーヒーは食事管理と組み合わせる必要があります。
バターコーヒーダイエットに抱きがちな誤解
バターコーヒーダイエットに対する期待と誤解は、その効果と適用方法にあるといえるでしょう。
多くの人は、「バターコーヒーを飲むだけで体重が減少する」といった期待している傾向がありますが、実際は単独での摂取で効果を出すことは難しいでしょう。
そもそも、バターコーヒーは高カロリーで、無塩バターとMCTオイルの量を多く入れてしまうことで、カロリー摂取過多に繋がる可能性もあります。
また、バターコーヒーのダイエット効果は、低炭水化物食と組み合わせた場合に顕著に現れるといわれており、逆を言えば、それ以外の時にはあまり効果が見えないのも特徴的です。
そのため、「バターコーヒーを飲んで痩せたい」と思うのであれば、ケトジェニックダイエットなどの低炭水化物食と併用しながら、ケトーシス状態を促進し、体脂肪の燃焼を助けるためにバターコーヒーを活用するイメージを持つ必要があるでしょう。
バターコーヒーは「飲むだけで痩せる」と誤解されがちですが、実際は、バターコーヒーを含む全体的な食事計画と運動を組み合わせが健康的なライフスタイルへのカギとなることを頭に入れておいてください。
なぜバターコーヒーで太るのか？
バターコーヒーダイエットの基本を知ることができた今、合わせて知ってほしいのが「なぜバターコーヒーを飲んで太るのか」です。
・誤った飲み方が逆効果になっている
・糖質制限をしていないのに飲んでいる
・間違った材料選びをしている
ここでは具体的に、バターコーヒーを飲んで太る理由を解説します。
誤った飲み方が逆効果になっている
バターコーヒーで太る原因として挙げられるのが、誤った飲み方をしていることです。
バターコーヒーは、一杯あたりのカロリーが高いため、他の食事と合わせて摂ると、一日の総カロリー摂取量が増加し、体重増加につながります。
そんなバターコーヒーは朝食の代替として利用されることが多いですが、ドリンクだけで長時間の満腹感を得ることは難しく、結果として昼食や間食で過剰に食べてしまう可能性もあるでしょう。
そのため、バターコーヒーを飲む際には、他の食事のカロリーと栄養バランスを考慮したうえで、全体の食事量を調整する必要があります。
また、バターコーヒーをエネルギードリンクと誤解し、運動前や運動中に摂取することもNGです
こういった摂取方法は、エネルギー過剰により脂肪の蓄積を促進する可能性があるので注意しましょう。
糖質制限をしていないのに飲んでいる
バターコーヒーで太る原因として、糖質制限の不足が挙げられます。
バターコーヒーは元来、低炭水化物・高脂質のケトジェニックダイエットの一環として摂取されることが多いです。
このダイエット法では、体をケトーシス状態に保ち、脂肪をエネルギー源として利用するため、炭水化物の摂取を大幅に減らす必要があります。
そんなときに良質な油を摂取できるバターコーヒーは脂肪燃焼効果を高めてくれる作用があるため、ダイエットに向いているといわれているのです。
しかし、バターコーヒーを摂取しつつ、他の食事で炭水化物を多く摂取している場合、体はエネルギーとして糖質を優先的に使用するため、ケトーシス状態になることができず、結果的にバターコーヒーに含まれる高カロリーの脂質はエネルギーとして消費されずに体内に蓄積され、体重増加につながってしまう可能性があるのです。
糖質を適切に制限せずにバターコーヒーを摂取することは、ケトジェニックダイエットの本来の目的から逸脱し、逆に太る原因となってしまうでしょう。
そのため、バターコーヒーをダイエットに取り入れる際は、全体的な糖質摂取量に注意し、バランスの取れた食事計画を立てるようにしてください。
間違った材料選びをしている
バターコーヒーで太る原因の一つに、間違った材料選びがあります。
しかし、これらの材料に代わって不適切な製品を使用してしまうと、想定外の健康リスクや体重増加に繋がる可能性があるので注意しましょう。
よくあるのが、低品質のバターやMCTオイルを代替品として使用すると、必要以上の飽和脂肪酸や不健康なトランス脂肪酸を摂取することになり、心臓病やコレステロール値の上昇などの健康リスクを高めてしまう可能性があります。
また、「飲みやすいように甘くしたい」と加工糖や人工甘味料を加えてしまうと、糖質の摂取量が増え、ダイエット効果を損なう原因となります。
バターコーヒーには、無塩とはいえ、バターが含まれていることを忘れないようにしてください。
そんなバターコーヒーを健康的に楽しむためには、材料の質にこだわり、適切な配合で混ぜ合わせることが大切です。
間違った材料選びは、バターコーヒーの本来のメリットをを失わせるだけでなく、ダイエット効果どころか健康を害するリスクを招く可能性があるため、注意しましょう。
太らないバターコーヒーダイエットの進め方
バターコーヒーを飲んで太る理由を知ったことで、バターコーヒーにはリスクがあることが分かった人も多いのではないでしょうか。
しかし、バターコーヒーは正しい飲み方をすればダイエットに効果的で痩せることができるといわれています。
・ケトン体生成を促す飲み方をする
・運動をしながら飲む
ここでは、太らないバターコーヒーダイエットの進め方を解説します。
ケトン体生成を促す飲み方をする
正しいバターコーヒーダイエットを行ううえで大切になるのが、ケトン体生成を促すことです。
ケトン体は、体が糖質をエネルギー源として使用する代わりに、脂質を分解して生成される物質で、体重減少に効果的だといわれています。
その状態こそが、バターコーヒーを最も効果的に摂取すべき状態であるため、糖質制限を行いながら、ケトン状態を目指しましょう。
ケトン状態に入ったら、朝食をバターコーヒーに置き換える形で飲むことで、よりケトン体の生成が促進され、効果的にエネルギーが供給されるといわれています。
そんな、バターコーヒーの摂取は、一日に一回に限定し、その他の食事ではタンパク質や野菜を中心としたバランスの良い食事を心がけるようにしてください。
過剰なカロリー摂取を避けるためにも、バターコーヒーの量は適量に抑え、無塩バターとMCTオイルの質にも注意を払う必要があります。
運動をしながら飲む
バターコーヒーダイエットの効果をさらに高めるためには、運動を併せることがおすすめです。
バターコーヒーのエネルギーは、運動を通じて消費することで、より効率的な脂肪燃焼を促進してくれるでしょう。
とくに有酸素運動や筋トレなどの運動は、ケトーシス状態での脂肪燃焼を高めて、ダイエット効果を向上させてくれます。
ただし、無理に運動をして疲れてしまうと、食欲が止められないなど、逆効果になることもあるため、個々の体力や健康状態に合わせて運動計画を調整するようにしてください。
まずは、週に数回、30分から1時間の運動を目安にすると良いでしょう。運動によって筋肉量が増えると、基礎代謝が向上し、より多くのカロリーを消費する体質になれるはずです。
太る以外のバターコーヒーによる胃腸への影響
バターコーヒーダイエットの正しい飲み方を知ることで、「実際にやってみよう」と思った人もいるかもしれません。
しかし、バターコーヒーには太る以外にも胃腸への健康リスクが潜んでいるといわれています。
バターコーヒーは、胃腸が敏感な人にとっては消化不良や胃の不快感を引き起こす可能性があります。
高脂質であるバターとMCTオイルは、胃での消化に時間がかかるため、胃酸過多や胃もたれの原因となることもあるでしょう。
これらの症状を避けるためには、バターコーヒーの摂取量を減らす、または徐々に量を増やして体を慣らすことがおすすめです。
また、胃腸に優しい方法として、バターコーヒーを飲む前後には十分な水分を摂取することも良いでしょう。そうすることで、胃酸のバランスを保ち、消化を助けることができます。
「ダイエットをしたい」という思いでバターコーヒーダイエットを始めたものの、胃腸に不快感を感じてしまった場合は、無理をせず、バターコーヒーの摂取を中断し、胃腸の健康を回復させるようにしてください。
まとめ
この記事ではバターコーヒーでダイエットをしているのに、太る理由を具体的に解説しました。
バターコーヒーは、無塩バターとMCTオイルを混ぜたコーヒーで、体の代謝を促進しエネルギーを高める効果があるものの、高カロリーな内容のため、摂取量を誤ると体重増加につながる可能性があります。
バターコーヒーを摂取してダイエットをする場合は、糖質制限と併せて活用するなど、健康的なライフスタイルの一部として上手に取り入れることで、効果的なダイエットを目指すことができるはずです。
