小じわは、年齢を重ねるにつれて誰もが直面する肌の悩みの一つではないでしょうか。
小じわができてしまうと、鏡を見ていても、小じわばかり気になってしまいますよね。
そんな小じわは改善が難しいとも言われていますが、小じわの原因を理解して、適切なケアさえできると、進行を遅らせたり目立たなくしたりすることができるといわれています。
そこで今回は、小じわができる原因と、それを改善するための具体的な方法について解説します。
小じわの原因とは?
そもそも「小じわはどうしてできてしまうの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
・乾燥の影響
・紫外線によるダメージ
そこでここでは、小じわができる原因を具体的に解説します。
乾燥の影響
乾燥は小じわの大きな原因だといわれています。
肌の水分量が低下すると、柔軟性を失い、表皮が硬くなってしまい、この状態で表情を動かすと、肌に細かい折り目が生じやすくなるのです。
とくに、目元や口元などの表情筋が活発な部位には小じわができやすく、また、乾燥した肌はバリア機能が低下するため、外部からの刺激に対して敏感になってしまうのです。
そうなると、肌に炎症や赤みが生じ、肌の老化を早めることにもなりかねません。
さらに、肌の乾燥は皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビや肌荒れの原因にもなるため、日常生活においては、室内の湿度を適切に保ち、水分をこまめに摂取することが大切になるでしょう。
紫外線によるダメージ
紫外線は肌への影響が大きく、とくに小じわの形成に影響を与えるといわれています。
紫外線に長時間さらされると、肌の表面だけでなく、深部のコラーゲンやエラスチンといった繊維組織がダメージを受けます。これらは肌の弾力性や張りを支える重要な成分であるため、紫外線によるダメージが蓄積すると、肌は柔軟性を失い、しわやたるみの原因となってしまうのです。
また、紫外線はメラニン色素の過剰な生成を促すため、シミやそばかすの形成にも影響を与えてしまいます。
とくに日焼けによる炎症反応は肌の老化を加速させてしまうため、適切な日焼け対策は必須です。
また、日焼け後のケアにも注意が必要で、肌を冷やし、保湿を心がけるなど、ダメージの回復を促す必要もあるでしょう。
そのため、紫外線対策は年間を通じて行うことが、小じわの予防には重要と覚えておいてください。
小じわができやすい部分
小じわができてしまう原因が分かった今、合わせて知っておいて欲しいのが、どういった部分に小じわはできやすいのかです。
・目元
・口元
・頬
ここでは具体的に小じわができやすい箇所を紹介します。
目元
目元の肌は非常にデリケートであり、小じわができやすい部位の一つといわれています。
目元の皮膚は他の部分に比べて薄く、敏感であるため、少しの刺激や乾燥でもダメージを受けやすいです。
そんな目元は頻繁に動く部位であり、笑ったり、目を細めたりする表情の動きによって、肌に微細なストレスがかるため、目の周りには笑いじわやカラスの足と呼ばれる細かいしわが形成されやすくなります。
さらに、目元の皮膚は他の部位に比べて皮脂腺が少ないため、自然な保湿力が低く、乾燥しやすいため、特に目元のスキンケアには、保湿と栄養をしっかりと与えることが大切です。
口元
口元は日常的な表情の動きによって影響を受けやすい部位だといわれています。
笑う、話す、食事をするといった動作は全て、口元の表情筋を使います。こうやって筋肉を頻繁に使用することは、肌に微細なストレスを与え、時間の経過とともに小じわの原因になってしまうのです。
特に、口角の周囲や唇の上部には、表情筋の動きによる小じわが現れやすく、口元は目元同様にデリケートで、乾燥しやすい特徴があります。乾燥は小じわの形成を促進するため、口元の保湿ケアは怠らないようにしましょう。
そこで、保湿力の高いリップクリームや口元専用の美容液を利用することがおすすめです。
頬
頬も年齢とともに弾力性が低下し、小じわが形成されやすい部分です。
弾力低下の主な原因は、肌のコラーゲンやエラスチンの減少にあります。
これらは肌の張りと弾力を支える重要な成分で、加齢によって生成が減少すると、肌はたるみやしわが生じやすい状態になってしまうでしょう。
そんな頬の肌の弾力を保つためには、日々のスキンケアが重要です。
保湿と栄養を十分に与えて、肌のバリア機能を高め、外部からのダメージに対する抵抗力を強化しましょう。
また、抗酸化成分を含むスキンケア製品や、コラーゲン生成を促す成分を含む製品の使用は、頬の肌の老化防止に効果的です。
日常のスキンケアでできる小じわ対策
小じわができやすい部位について知れた今、「どうすれば小じわの予防ができるの?」と思った人もいるのではないでしょうか。
小じわは目元や口元など、日々の生活で動かす場所にできやすいからこそ、毎日の予防が大切です。
・保湿する
・紫外線対策をする
・優しい洗顔を行う
そこでここでは、日常のスキンケアでできる小じわ対策を具体的に解説します。
保湿する
保湿は小じわ対策の基本であり、肌の健康維持には必要不可欠といえるでしょう。
そもそも、肌の水分が不足すると、バリア機能が低下し、乾燥や外部からの刺激に弱くなります。これが小じわの形成を促進させてしまうため、対策が必要です。
そこでまずは、水分を肌に閉じ込めることが何より大切でしょう。
また、お風呂上りや寝る前のスキンケアを意識すると、睡眠中に肌の再生と保湿を促すことができます。
そこで、夜用の保湿クリームやパックの使用がおすすめです。
紫外線対策をする
紫外線対策は小じわ防止と関係がないように思えるかもしれませんが、じつはとても重要です。
紫外線は肌の老化を加速し、小じわやシミの原因となってしまいます。
そこでまずは基本的な紫外線対策として、日焼け止めの使用からはじめましょう。
日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値が高い製品を選ぶようにしてください。
※SPFはUVB(紫外線B波)からの保護を、PAはUVA(紫外線A波)からの保護を示しています。
また、日焼け止めは屋外に出る30分前に塗るのが効果的で、数時間ごとに塗り直しをするようにしてください。
外に出る際は、日傘、帽子、サングラスなどを利用して、直接的な日差しを避けることも効果的です。
できれば、紫外線が強い時間帯(10時から16時頃)は屋外活動を控えることも対策の一つといえるでしょう。
こういった対策を日常生活に取り入れることで、肌の老化を防ぎ、小じわの形成を予防することができます。
優しい洗顔を行う
洗顔はスキンケアの基本でありながらも、小じわ対策を行ううえで重要です。
適切な洗顔は肌を清潔に保ち、余分な皮脂や汚れを取り除きますが、肌に必要な潤いを奪いすぎないことを意識してください。
まず、洗顔料を選ぶ際は、、低刺激で肌のpHバランスを崩さないタイプを選ぶようにしましょう。
洗顔の際は、手のひらでしっかりと泡立て、優しく肌に触れるようしてください。
強くこすったり、長時間洗いすぎたりすると、肌に必要な保護膜まで洗い流してしまうため、乾燥や小じわの原因になります。
そして、洗顔後は、すぐに化粧水で肌を整え、水分を補うようにしましょう。この時、化粧水は手のひらで肌に押し込むようにして使用すると、肌への浸透が良くなります。
また、週に数回のペースで、優しいピーリングやマイルドなスクラブを使用し、古い角質を取り除くことも肌の新陳代謝を促し、小じわ対策に効果的です。
小じわ改善に効果的なエクササイズとマッサージ
顔の筋トレは、小じわの改善に効果的な方法だといわれています。顔の筋肉を鍛えることで、肌が引き締まり、しわが目立ちにくくなるでしょう。
まず、眉毛を上下に動かす運動を行ってみてください。この動きは、額の筋肉を活性化させ、しわを予防するのに効果的です
目を大きく開けて閉じるを繰り返す運動を行ってみてください。このエクササイズは、目の周りの筋肉を鍛え、肌のたるみを改善してくれます。
大きく笑う動作を繰り返し行うことで、口周りの小じわが改善される
こういったエクササイズを、毎日数分行うだけで、顔の筋肉が強化され、肌はより若々しく、健康な状態を保つことができるはずです。
リンパマッサージで血行を促進する
リンパマッサージは小じわの改善に役立つ優れた方法だといわれています。
リンパの流れを改善することで、肌の血行が促進され、新陳代謝が活発になると、肌のターンオーバーが正常化し、しわやたるみの予防につながるのです。
そんなリンパマッサージは、顔全体のリンパ節を優しく刺激することで効果を発揮するといわれています。
清潔な手で顔の中心から外側に向かって、優しくストロークしましょう。耳の下や首筋にあるリンパ節には注意を払い、そっとマッサージを行います。
リゴリと流したくなる気持ちは分かりますあ、強すぎる圧力は肌を傷つける可能性もあるため、優しく撫でることを心がけてください。
目の下や頬のリンパ節を優しくなでるようにマッサージすることで、目元のくすみや腫れを軽減することができるといわれています。
また、毎日お風呂上りなどに数分間のリンパマッサージを行うこともおすすめです。
まとめ
この記事では、小じわが発生する主な原因として、肌の乾燥、紫外線によるダメージ、年齢とともに減少するコラーゲンやエラスチンの影響などについて詳しく解説しました。
また、小じわのケアに特化したスキンケア製品の選び方に気を付けることは、効果的に改善する一歩となるでしょう。
美しい肌を保つために、小じわに対する適切なケアと予防の重要性を理解し、日々のスキンケアに活かしてください。