「ヴァンショーの作り方が知りたい」
「自宅で簡単にできるレシピはある？
ヴァンショー（Vin Chaud）は、フランスで親しまれるホットワインのことです。
赤ワインにスパイスや柑橘類を加えて温めることで、寒い季節にぴったりな香り豊かなドリンクになるのが特徴的です。
そんなヴァンショーは、風邪予防や免疫力向上に役立つポリフェノールが豊富に含まれているのも魅力のひとつです。
そこで本記事では、自宅で簡単にできるヴァンショーの作り方を詳しくご紹介します。
ヴァンショーとは？基本を知ろう
ヴァンショーの歴史と特徴
ヴァンショー（Vin Chaud）は、フランス語で「温かいワイン」という意味を持つホットワインの一種です。
古代ローマ時代から温めたワインにスパイスを加える文化があったといわれています。
とくにフランス、ドイツ、北欧では冬の寒さをしのぐための伝統的な飲み物として親しまれており、フランスでは、クリスマスマーケットやスキーリゾートでよく提供され、寒い季節に体を温める飲み物として定着しています。
そんなヴァンショーの特徴は、赤ワインをベースに、シナモンやクローブ、スターアニスなどのスパイスを加えて煮込むことです。
オレンジやレモンの皮を加えることで、爽やかな香りと風味が増し、アルコール分は加熱によって多少飛びますが、ワインの豊かな味わいを楽しむことができるのが特徴的です。
ヴァンショーに適したワインの種類
ヴァンショーを作るときは、ワインの選び方が大切です。
一般的に、フルボディまたはミディアムボディの赤ワインが適しているといわれており、果実味が豊かで、酸味やタンニンが強すぎないワインを選ぶと、スパイスや柑橘類との相性が良く、バランスの取れた仕上がりになるでしょう。
じつはヴァンショーには白ワインを使うレシピもあり、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネをベースにすると、爽やかで軽やかな味が楽しめますよ、
選ぶワインによって風味が変わるため、好みに合わせて調整するのも楽しみのひとつです。
ヴァンショーの基本的な材料とスパイス
ヴァンショーを作るときはワインの風味を引き立てるスパイスやフルーツを組み合わせることがポイントです。
【基本の材料】
・赤ワイン750ml
・オレンジやレモン1個
・砂糖またはハチミツ30g
・シナモンスティック1本
・クローブ2〜3粒
・スターアニス1個
・カルダモンやナツメグを少量
入れるフルーツは、柑橘類だけでなく、リンゴやベリー類を加えてアレンジすることもできます。
これらの材料を鍋に入れ、アルコールが飛ばない程度の弱火（約60〜70℃）で15〜20分ほど温めることで、スパイスの香りが引き立ったヴァンショーを作ることができますよ。
ヴァンショーの簡単な作り方
基本のヴァンショーレシピ
ヴァンショーを作る基本のレシピは、赤ワインとスパイスを煮込んで作るシンプルな方法です。
①鍋に赤ワイン750mlを注ぐ
②オレンジ1個（スライス）、レモン1/2個（スライス）、砂糖またはハチミツ30gを加える
③次に、シナモンスティック1本、クローブ3粒、スターアニス1個を入れ、中弱火で加熱
④沸騰させるとアルコールが飛んでしまうため、60〜70℃程度を保ち、15〜20分ほどじっくり温める
④スパイスの香りがしっかりとワインに溶け込んだら、火を止める
⑤茶こしなどでこしてグラスに注ぐ
好みに応じて、リンゴやレーズンを加えると、より深みのある風味が楽しめるでしょう。
次の指示をお願いします。
ノンアルコールヴァンショーの作り方
ヴァンショーの風味を楽しみたいけれどアルコールが苦手な方や、お酒を控えている方には、ノンアルコールヴァンショーもおすすめです。
ベースにはぶどうジュース500mlを使用し、オレンジ1個（スライス）、レモン1/2個（スライス）、ハチミツまたは砂糖20gを加えます。スパイスは、シナモンスティック1本、クローブ3粒、スターアニス1個を入れると、本格的な香りが楽しめますよ。
これらの材料を鍋に入れ、弱火で15分ほどじっくり温めることで作ることができますが、ぶどうジュースの甘みがあるため、砂糖の量は調整することがおすすめです。
アルコールを含まないため、子どもや妊娠中の方でも安心して楽しめるホットドリンクをぜひ作ってみてください。
電子レンジで作る時短ヴァンショーレシピ
忙しいときや手軽にヴァンショーを楽しみたい場合は、電子レンジを使った時短レシピがおすすめです。
【作り方】
①マグカップに赤ワイン150mlを注ぎ、オレンジスライス1枚、レモンスライス1/2枚、ハチミツまたは砂糖小さじ2を加える。
②次に、シナモンスティック1/2本、クローブ2粒、スターアニス1/2個を入れ、電子レンジ（600W）で1分加熱。
③一度取り出してスプーンで軽く混ぜ、さらに30秒〜1分温める。
※温めすぎるとアルコールが飛びすぎるため、様子を見ながら調整
④仕上げにスパイスを取り除き、グラスに注げば完成
ヴァンショーのアレンジレシピ
柑橘系フルーツを加えて爽やかに
ヴァンショーに柑橘系フルーツを加えると、爽やかな風味がプラスされ、飲みやすさがアップします。
一般的に使用されるのはオレンジやレモンですが、さらに香りを豊かにするためにグレープフルーツやライムを加えるのもおすすめです。
オレンジは甘みがありワインの酸味を和らげ、レモンはほどよい酸味が加わることで後味がさっぱりします。
スライスした柑橘類を直接ワインに入れるだけでなく、果汁を絞って加えると、よりフレッシュな味わいになるでしょう。
また、オレンジピール（皮）を削って加えると、ほんのり苦みと香りがプラスされ、奥深い風味が楽しめますよ。
柑橘系の組み合わせによって、さまざまなバリエーションのヴァンショーが作れるため、好みに合わせて作ってみてください。
はちみつやシナモンで甘さを調整
ヴァンショーの甘さは、はちみつやシナモンを使って調整することで、より奥行きのある味わいになります。
はちみつは、砂糖よりも自然な甘みがあり、ワインの酸味を和らげる効果があります。加える量は小さじ1〜2杯が目安ですが、好みに応じて調整してください。
また、砂糖を使う場合は、きび砂糖や黒糖を選ぶとコクのある甘さになります。
そこにシナモンを加えると、スパイシーな風味とほのかな甘みがプラスされ、より深みのある仕上がりになるでしょう。シナモンスティックをそのまま煮込む方法と、パウダーを加える方法がありますが、スティックの方がまろやかな風味になるためおすすめです。
甘さを控えめにしたい場合は、フルーツの自然な甘みを活かし、少量のはちみつやスパイスでバランスを取ると、飲みやすくなります。
スパイスの組み合わせで自分好みの味に
ヴァンショーの魅力のひとつは、スパイスの組み合わせによって風味を自在に変えられることです。
基本のスパイスとして使われるのはシナモンスティック、クローブ、スターアニスですが、これにカルダモンやナツメグを加えることで、より複雑な香りが楽しめます。
カルダモンは爽やかでスパイシーな風味をプラスし、ナツメグは温かみのある甘い香りを加えてくれます。さらに、ピリッとしたアクセントを出したい場合はブラックペッパーやジンジャーパウダーを加えるのもおすすめです。
スパイスは、加える量によって味のバランスが変わるため、少量ずつ試しながら調整してください。
まとめ
この記事では、ヴァンショーの作り方について解説しました。
ヴァンショーは、赤ワインにスパイスやフルーツを加えて温めるフランス発祥のホットワインで、寒い季節にぴったりの飲み物です。シナモンやクローブ、オレンジスライスなどを加えることで風味が増し、リラックス効果や血行促進にも役立ちます。アルコールを飛ばして作れば、ノンアルコールでも楽しめるため、さまざまなシーンで活用できます。
自宅で簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
