「体がだるい・手がしびれる」それカリウム摂りすぎかも。すぐできる対処法を解説

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「カリウムを摂りすぎたときの対処法が分からない」
「高カリウム血症のリスクを減らす方法を知りたい」

カリウムの過剰摂取についてこういった不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

カリウムは体に必要不可欠なミネラルである一方で、摂りすぎると腎臓機能に負担がかかり、心拍数不整や電解質異常といった症状を引き起こす可能性があるといわれています。

そこでこの記事では、カリウムを摂りすぎた時に現れる症状やカリウムの摂りすぎを防ぐための具体的な対処法ついて詳しく解説します。

むくみ改善のためにカリウムを意識的に摂っている人もいるかもしれませんが、この機会に摂取量を見直すきっかけとしてぜひ参考にしてください。

目次

カリウムを摂りすぎた時に現れる症状

・手足のしびれや胸痛といった症状を引き起こす可能性
・高カリウム血症になる可能性

手足のしびれや胸痛といった症状を引き起こす可能性

カリウムは体内の電解質バランスを維持するうえで必要になるミネラルですが、過剰に摂取すると健康面において悪影響を及ぼすことがあるといわれています。

とくに腎機能が低下している人は、カリウムの排出能力が低いため、日常的な食事でもカリウムが体内に蓄積しやすくなってしまうでしょう。

過剰なカリウム摂取は、筋肉の弱さ、手足のしびれ、呼吸困難、胸痛といった症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

さらに、心拍数の異常や心停止のリスクも高まるため、摂取量には気を付けてください。

こういった症状が現れるときは、速やかに医療機関を受診する必要がありますが、そうならないためにも、日頃からカリウムの摂取量に注意を払い、腎機能に問題がある場合は医師の指導のもとで食事管理をしましょう。

高カリウム血症になる可能性

高カリウム血症は、血液中のカリウム濃度が通常よりも高くなる状態を指し、多くの場合、腎臓の機能障害が原因で起こるといわれています。

正常なカリウム濃度は一般的に成人で3.5~5.0 mEq/L程度といわれてますが、これが5.5 mEq/L以上になると高カリウム血症と診断されることがあります。

症状としては、筋肉の弱さや麻痺、不整脈、胸の不快感などが見られ、重症化すると命に関わる心臓の問題を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

カリウムの摂りすぎを防ぐための具体的な対処法

・カリウムを排出してくれる食べ物や飲み物を摂る
・カリウムを減らす調理方法を試す
・水分摂取で体内のバランスを保つ

ここからは、 カリウムの摂りすぎを防ぐための具体的な対処法について解説します。

カリウムを排出してくれる食べ物や飲み物を摂る

カリウムの排出を助ける食べ物と飲み物を意識的に摂取することは、カリウムの摂りすぎを防ぐために効果があります。

カリウムの排出を促進する食べ物には、コーヒーやお茶などの利尿作用がある飲み物が挙げられており、これらは体内の水分の流れを促し、カリウムを尿と共に排出してくれるでしょう。

また、白米やパスタなどは「低カリウム食品」といわれていわれており、利尿効果を持つセロリやキュウリなどの野菜なども意識して取り入れることで、自然に体内のカリウムレベルを調節することができるはずです。

こういった食品を適度に取り入れることは、カリウムの摂取量が多くなりがちな場合でも、体内のカリウムバランスを保つことができるでしょう。

※カリウムを摂り過ぎたからといって「代わりに他の物を多く食べる」といった方法では食べ過ぎになるため、カリウムの摂取量に気を付けたうえで、こういった食事を意識することが大切です。

カリウムを減らす調理方法を試す

カリウム含有量の高い食品を摂取するときは、調理方法を工夫することで、カリウムの摂取量を効果的に減らすことができるといわれています。

たとえば、カリウムが多く含まれている野菜や豆類などを扱うときは、水に長時間浸すことでカリウムを抽出させて減少できるでしょう。

また、茹でる際はたっぷりの水を使用し、茹で汁を捨てることがポイントです。

この方法を行えば、ジャガイモやニンジンなどの野菜からカリウムを一部除去することができるといわれています。

さらに、カリウムを含む食材を使う料理をするときは、分量を控えめにすることも効果的であり、こういった調理方法を積極的に取り入れることで、日々の食事からのカリウム摂取を抑えることができるでしょう。

水分摂取で体内のバランスを保つ

カリウムの摂りすぎを防ぐためには、適切な水分摂取がとても大切です。

水分を十分に摂ることができれば、カリウムを含む余分な電解質が腎臓を通じて効率良く排出されるでしょう。

一日の推奨水分摂取量は、一般的に成人で約2リットルとされていますが、活動量や気温、湿度によって必要量は変動するため、絶対に2リットル取らなければいけないわけではありませんが、むしろ2リットル以上必要なときもあるでしょう。

たとえば、暑い日や運動をした日は、普段よりも多めに水を摂る必要があるはずです。

また、水分を摂るときは、ただ多くの水を飲むだけでなく、カフェインの少ないハーブティーやスポーツドリンクなど、体内の電解質バランスを考えたうえで選ぶことも必要でしょう。

適切な水分摂取によって、体内のカリウム濃度を適切に調整できれば、自然と「健康な体」を目指すことができるはずです。

カリウムの摂取量を管理するための予防策

・カリウムを多く含む食品を知っておく
・必要な摂取量を守る
・日常生活で意識したいポイントを覚えておく

カリウムを多く含む食品を知っておく

カリウムの摂取量を効果的に管理するためには、まずカリウムを多く含む食品を正確に知ることが大切です。

とくにカリウムが豊富な食品として挙げられるのが、バナナ、アボカド、ほうれん草、トマト、ジャガイモなどです。

こういった食品は「むくみ解消に効果がある」などとして女性におすすめの食品として挙げられることが多い一方で、摂りすぎには注意が必要です。

そこで、カリウムが高めの食品を摂る際には、他の食事内容とのバランスを考え、全体のカリウム摂取量が一日の推奨量を超えないように調整してください。

必要な摂取量を守る

カリウムの摂取量を管理するときは、一日に必要な摂取量を守ることが何より大切です。

成人の場合、推奨される一日のカリウム摂取量は約2000mgから3400mgといわれていますが、個人の健康状態や年齢、性別、活動レベルによって必要な量には差があることを覚えておきましょう。

例えば、腎臓病のある人や特定の健康問題を持つ人は、より低いカリウム摂取が推奨されることがあるため、自分の体の状態をよく理解したうえで、必要に応じて医師や栄養士と相談しながら、適切なカリウム摂取量を守るようにしてください。

日常生活で意識したいポイントを覚えておく

カリウムの摂取量を適切に管理するためには、日常生活でいくつかのポイントを意識することが大切です。

まず、食事の計画を立てる際には、カリウム含有量が高い食品を配分したうえで、全体のカリウムバランスを考慮することが大切です。

日常的に食品のラベルを読む習慣をつけ、加工食品や外食時のカリウム含有量を把握する癖をつけましょう。

また、体の変化に注意深くなることで、カリウムの摂取が多くなりがちな日には、その他の日の摂取量を調整するなどの対策を取ることも大切です。

こういったポイントを日常的に意識することが、カリウムの過剰摂取を防ぎ、体の健康を守るために役立ちます。

まとめ

今回の記事では、カリウムの摂りすぎによる影響とその対処法について解説しました。

カリウムは体の電解質バランスを維持する重要なミネラルですが、過剰摂取は腎機能に負担をかけ、血中カリウム濃度の上昇を引き起こす可能性があります。

とくに腎機能が低下している場合は、カリウム過剰症のリスクが高まるため、この記事で紹介した方法などを意識しながら、健康管理の参考にしていただければ幸いです。

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