ヘメロカリスはユリ科の多年草で、新しい花が1日咲いては枯れるを繰り返す「1日花」の特性をもつユリのため別名デイリリーと呼ばれています。
そんなヘメロカリスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ヘメロカリスの特徴について
ヘメロカリスは草丈が30cmから高いものだと1.5ほどになる植物で、花色は赤やオレンジ・黄色など鮮やかな色合いのものが多いです。
もともとはデイリリーと呼ばれるだけあって1日だけ花がさく植物でしたが、品種改良によって一定の気温以上あれば花が咲く四季咲きなど種類も増えています。
多年草のため一度苗を購入すれば何年も楽しむことができます。
ヘメロカリスの育て方スケジュール
ヘメロカリスの生育スケジュールは春か秋に植え付けをして、翌年の夏に花が咲くようになっています。
品種が豊富なため、植え付けや開花時期は品種によって若干違いがあります。
植え付け | 3月〜4月、10月〜11月 |
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開花 | 5月〜8月 |
ヘメロカリスがよく育つ土の性質
ヘメロカリスは水はけの良い土を好むので、地植えの場合は腐葉土や堆肥を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
ヘメロカリスに必要な肥料
ヘメロカリスは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
追肥は春と秋のシーズンに1回ずつ緩効性肥料を再度与えてください。ヘメロカリスはあまり肥料がなくても育つ植物です。
ヘメロカリスを植える時のポイント
苗を植える時
園芸店で苗が出回るので、苗を購入して植え付けるのが一般的です。
地植えで育てる場合は株間を50cmぐらいあけるようにしましょう。
ヘメロカリスを育てるのに適した場所
花付きをよくするために、日当たりの良い場所で育ててください。
鉢植えで育てる場合は風通しの良い場所で育てると株が弱りにくくなります。暑さや寒さには強い植物なので、地植えでも育ちます。
ヘメロカリスの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。雨が降らず土が乾燥している場合は、苗の状態をみて水やりを補助的にしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
水切れを起こすと花が落ちることがあるので、乾燥しすぎに注意しましょう。
ヘメロカリスは花がら摘みをこまめにする
ヘメロカリスの花は1日花で、すぐに花が枯れてしまうのでそのままにしておくとタネを作ろうとして株の栄養を奪ってしまいます。
新しい花が咲きやすくするためにも、花がらはこまめに摘み取りましょう。
ヘメロカリスはそのまま冬越しできる
寒さにも強いヘメロカリスは、地植えや鉢植えのまま冬越しできるので管理も簡単です。
株が込み入ってきた場合は株分けをし、鉢植えで根詰まりを起こしてきたら植え替えをしましょう。株分けや植え替える時期は春と秋の時期がおすすめです。
ヘメロカリスは丈夫なユリ科の植物で冬越しもしやすいため、初心者の方にもおすすめしやすいユリです。ぜひ一度ヘメロカリスを育ててみてはいかがでしょうか。