この記事ではこれからガーデニングを始める方、花が好きだけど簡単に育つものを探している方におすすめの花を15種類ご紹介します。
見た目の好みだけで選んでしまうと、実際に育てるのが大変だったり、すぐに枯れてしまって残念な思いをする方も多いと思います。
そういう場合は、最初はできるだけ育てやすい花を選んで、ガーデニングに慣れてきてから自分の好きな花を育てるという風にすると良いと思います。
ガーデニング初心者の方はここでご紹介する花をぜひ育ててみてください。
ガーデニング初心者の人でも育てやすい植物を選ぶ基準
花の種類はたくさんあるのでなかなか選びきれないですが、初心者の方が育てるために、こういった基準で選んでみました。
1.暑さや寒さに比較的強い
2.全国の園芸店で苗・種・球根が入手しやすい
3.植え方や育て方が簡単(細かい手入れを必要としない)
4.プランターでも地植えでも育てられる
チューリップ
花の中でも定番の人気があるチューリップは自宅でも育てやすい代表の花です。
球根を本格的に寒くなる前に植え付けるだけで、あとはあまり手をかけなくても春になると芽が出て大きな花を咲かせてくれます。
芽出し球根といって、球根から少し芽が出た状態のものも年が明けると売られているので、年明けからチューリップを育てたい!という場合は芽出し球根を使うのもおすすめです。
品種も多く、花びらが多いタイプやちょっとシックな色合いのものまで種類が豊富なので「チューリップってなんかありきたりだな…」と思う方でも一度色々な品種を見てみてください。種類の多さに驚くと思いますよ。
ヒヤシンス
チューリップと並ぶ春定番の花ですが、ヒヤシンスの大きな特徴は「香り」です。
春の花の中でも特に香りが強い植物なので、花の香りが好きな方にはおすすめです。チューリップと同じく球根から育てるので、植え付けたあとの管理も楽だと思います。
あとヒヤシンスは水耕栽培といって、くびれのある専用のガラス容器を買えば、室内の日当たりの良い場所で水だけで育てることもできます。
室内に置いて置けば、成長して花が咲くまでの過程をじっくり見ることができるので楽しいですよ。
アネモネ
アネモネも園芸店では春になるとよく出ている人気のある花です。
ヒヤシンスやチューリップと同じく球根から育てるのが一般的ですが、他の植物の球根とは違って小さくて豆のような形をしています。
球根植物は一度植えれば管理も簡単なので、ガーデニング初心者の方にはおすすめしたい植物です。葉の形も切り込みがあって、他の植物にはない独特な雰囲気があります。
アネモネもまるでバラのように見える花びらの多いものや、色合いも様々ですので自分の好きな品種を見つけてみてください。
スターチス
スターチスは長い茎と先端にある花がカサカサとしているのが特徴の花です。花は大体5~6月にかけて咲くことが多いです。
切り花としてよく使われているので、花屋でよく売られているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなスターチスですが種からでも育てやすく、初心者の方におすすめです。苗も売られているので、苗から育てるほうがより簡単です。
葉は長く平たい形をしていて葉っぱだけの時は少し地味ではありますが、暖かくなってくると株の中心から一気に花が咲くための茎が伸びてきて、育ち方も面白いです。
花もちが良いので自宅で飾る花を育てたい人もスターチスを育ててみてはいかがでしょうか。
ヒマワリ
ヒマワリは夏の花として定番ですが、ヒマワリは種から育てるのをおすすめします。
種が大きいため初心者の方が種から育てるならまずヒマワリをおすすめします。
植え替えを嫌うので、育てる場所に1つの穴に3つほど種を入れて育てて、芽が出たら元気なものを最終的に1つ残して育てると成功しやすいです。
よく見る背の高いタイプから、ミニヒマワリといって背丈が低く小さめの花をいくつもつけるタイプがあります。鉢植えで育てるならミニヒマワリがおすすめです。
夏の暑さに強いので、夏に何か育てたい方はヒマワリから始めてみてはいかがでしょうか
アサガオ
アサガオもヒマワリと同じく夏によく見る定番の花ですね。
ヒマワリと違うのは、朝顔はつる性なので柵やフェンスにからませて育てることができる点です。
地植えだけでなく、鉢植えでもリングの支柱を立てれば同じように育てられます。
こちらも種からでも比較的育てやすいですが、種からだと育て方によっては発芽しないということもあるので、最初は苗を購入することをおすすめします。
つるが伸びてきたら、途中でつるを切ってあげるとそこから枝分かれして花数を増やすこともできますよ。朝顔も色や柄が豊富なので、好きな色を選んでみてください。
サルビア
学校などで育てたことがあると思いますが、サルビアも夏の暑さに強くおすすめの花です。
丈夫で育てやすく、真っ赤な色の花がとても鮮やかな植物です。
赤い花はあまり好きじゃない、という方であればブルーサルビアという青い花を咲かせる品種もありますよ。
サルビアは花が咲く期間が半年ぐらいあるので、比較的長く花を楽しむことができます。
アリッサム
アリッサムは小さな白や紫の小花がたくさん咲く植物です。冬の初めから初夏にかけて咲くので、寒さには比較的強い植物です。
背丈が低く、横に広がって育つのでグランドカバーや寄せ植えにおすすめです。
花が小さいため他の植物と寄せ植えしても、ごちゃごちゃした印象にならずまとまった雰囲気を作ってくれます。
夏になると暑さで枯れやすいですが、品種改良がされて暑さにも強い「スーパーアリッサム」という品種も出ています。
ペチュニア
ペチュニアは初夏から秋にかけて花をさかせる植物です。夏の暑さに強いので、園芸店ではよく見る植物です。
日当たりの良い場所で育てれば、一株でも大きくなりたくさん花を咲かせてくれます。
花壇など地植えで育てるのも良いですが、雨にあたると花の見た目が悪くなりやすいので、鉢植えで管理するほうが綺麗に育ちやすいです。
品種が毎年増えていて、花色も紫・白・ピンク・緑・黄色などたくさんあります。
インパチェンス
インパチェンスもペチュニアと同じく初夏から秋にかけて比較的長い間花を咲かせてくれる人気の植物です。
葉にツヤがあり、白やピンクの花が咲きます。花数も増えやすいので、一株でも育つとボリュームが出ます。
真夏の暑い時には花数が減りやすいですが、改良されて暑さに強いサンパチェンスという品種もあります。
花びらの多い八重咲タイプや、バラと見間違えるような見た目のバラ咲きタイプもあります。
ローズマリー
初心者の方でもハーブが好き、という方も多いと思うのでその中でも特におすすめなのがローズマリーです。
ハーブは乾燥した地域で育ったものが多く、高温多湿になりやすい日本はあまりハーブを育てるのには向いていない環境です。
その中でもローズマリーは丈夫で育てやすいハーブです。育ってきたら若い枝を切って挿し木にして増やすこともできます。
料理にも使えるハーブなので育ててみると色々な用途に使えると思います。開花期になると白や青い色の花を咲かせます。
パンジー・ビオラ
パンジー・ビオラは冬の寒さに強い植物なので、冬には必ず育てたい植物のひとつです。
パンジー・ビオラと2つ書いているのは、基本的に明確な違いというのはなく花が大きいものがパンジー、花が小さいものがビオラと覚えておくと良いと思います。
見た目が派手で鮮やかなものが好きな方はパンジー、繊細でかわいい雰囲気が好きな方はビオラを選ぶのがおすすめです。
秋ごろになると色々な苗が販売されますので、ちょっと寒くなった時期に植え付けると春先まで長く花を楽しむことができます。フリルのある変わり種の品種も最近は多いです。
パンジーやビオラは花が次々に咲きますので、枯れた花は摘み取ってあげると次の花が咲きやすいです。寄せ植えもしやすい人気の植物です。
ノースポール
ノースポールは冬の寒さに強く、白い花が次々に咲く花です。
苗も比較的安い価格で売られていて、一株でも大きくなるのでコスパも良いですよ。
寒い時期はどうしても育つ花の種類が減るので寂しい庭になりがちですが、ノースポールを植えると白い花がたくさん咲いて明るい雰囲気にしてくれます。
キク科の植物は育てやすいものが多いですが、ノースポールもキク科なので丈夫で育てるのも簡単です。
クリスマスローズ
クリスマスローズは寒い時期に花を咲かせる植物で、ローズと名がついていますがバラではありません。
クリスマスの時期にバラのような花を咲かせることからこの名前がついています。
基本的な管理は花が咲き終わった後になると葉が枯れてくるので、枯れた葉を刈り取っておけば秋ごろに新しい葉がどんどん伸びてきて冬に花を咲かせます。
地植えだと基本的に植えっぱなしでよく、鉢植えでも数年に1度植え替えをするぐらいでもちゃんと育つので、初心者の方でも育てやすいと思います。
水仙
水仙はチューリップやアネモネなど春に咲く花よりももっと早い寒い時期から咲く花です。品種によって咲く時期は少しずれますが、早いものだと12月ごろから咲きます。
球根植物なので管理がしやすく、環境があえば植えっぱなしでも毎年花が咲きます。
球根が育つと土の中で大きくなり数が増えるので、数年に1度は掘り起こして分球(球根をわける)するのもおすすめです。
小花をたくさんつけて咲くタイプや、大輪のものまで、品種によって見た目も大きく変わるのも水仙の魅力です。
初心者の方は球根植物を中心に、定番の花を育てるのがおすすめ
球根植物であれば植え付ける時期をちゃんとしておけば、あまり管理や手間も少なく育てやすいのでガーデニング初心者の方にはおすすめです。
あとはよく見る定番の花も育てやすいことが多いです。育て方に困った時も情報を集めやすいので、育て方に迷うことも少ないと思います。
まずはメジャーなものから育ててみて、慣れてきたら自分の好みで好きな植物を育ててみてはいかがでしょうか。