カンパニュラはキキョウ科の多年草で、別名風鈴草(ふうりんそう)と呼ばれています。日本では初夏の季節から咲く花です。
そんなカンパニュラの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
カンパニュラの特徴について
カンパニュラは背丈の高い高性種(50cm〜2mほど)と、背丈の低い矮性種(10cm〜25cmほど)があります。この記事では高性種の育てかたをメインに書いています。
花色は白や紫・ピンクがあり、花形はラッパのように広がった形をしたものが多く、品種によって見た目も様々ですが茎に鈴なりにたくさん花をつける品種が多いです。
高性種は草丈があるので、切り花としても人気の高い花です。
カンパニュラの育て方スケジュール
カンパニュラは初夏の5月から7月ごろが開花時期です。
種まきから育てる場合は、春に種まきをして開花は翌年の初夏になるので結構時間がかかります。時間を短くしたい場合は、秋に苗を購入して植え付けたほうが簡単です。
種まき | 4月〜6月 |
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植え付け | 9月〜10月 |
開花 | 5月〜7月 |
カンパニュラがよく育つ土の性質
カンパニュラは弱酸性〜中性で水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は先に苦土石灰を混ぜて酸度を中和しておきます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
カンパニュラに必要な肥料
カンパニュラは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
肥料をやりすぎると株が弱る原因になるので、生育期間の春から夏にかけて液肥を月1回だけ与えます。
カンパニュラを植える時のポイント
タネを植える時
カンパニュラの種は直播きか、プランターなどで育ててから鉢上げする2通りの方法があります。
直播する時は、育てたい場所に直接巻いて土をかぶせ乾燥に気をつけながら発芽させます。発芽したら間引きして丈夫なものを残し、最終的に株間が30cmほどあくようにしてください。
プランターなどに一度植えてから育てる時は、発芽するまでは直播きと同じですが、本葉が2枚以上になったらポットに移植して育てて、植え付け時期になったら定植します。
ポットに移植する時は、一旦用土ごと鉢からとって、根を傷つけないように手で土を分けながら植え替えてください。
苗を植える時
種から育てた場合は本葉が6枚ほどまで大きくなったら植え付けのタイミングです。
植え付ける時は根鉢を崩さずそのまま植え付けてください。根を傷つけないように気をつけましょう。
カンパニュラを育てるのに適した場所
カンパニュラは夏の暑さには弱いので、夏は半日陰の涼しい場所で育てたほうが夏越しがしやすいです。毎年夏の暑さで枯れることも多いので、1年草の扱いになることもあります。
種から育てる場合など、苗を夏越しをさせる場合は直射日光や西日が当たらない場所がおすすめです。
夏以外は日当たりの良い場所で育てることで、株が丈夫に育ちます。逆に寒さには強いので冬越しはしやすいと思います。寒さにあたることで花芽がつくので屋外で冬越しさせてください。
カンパニュラの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
カンパニュラ(高性種)は支柱を立てて茎を支える
高性種のカンパニュラは、育ってくると草丈がどんどん高くなるので支柱をたてて茎が折れないようにしましょう。
支柱をしないと風が強い日や雨が降った時に、茎の重みで倒れてしまうことがあります。
花がら摘みはこまめに
たくさん花を咲かせるので、咲き終わった花は摘み取ってください。
特に草丈の低い矮性種は花数が多く小花がたくさんつくので、水やりの時に咲き終わった花がないかこまめにチェックしましょう。
カンパニュラは高温多湿に注意
カンパニュラは高い気温と蒸れに弱いので、夏の時期は管理場所に注意しましょう。
また多湿にならないように、水はやりすぎないようにします。地植えで育てる時は、株間をしっかりあけて風通しをよくしましょう。
水やりと夏の管理が重要なので、それに気をつければ多年草として数年楽しむことができます。地植えで育てる時は高性種類、鉢植えやハンギングで育てる時は草丈のコンパクトな矮性(わいせい)種の品種がおすすめです。
場所に応じて品種を使いわけて、綺麗なカンパニュラの花を育ててみてください。花色が綺麗なものが多いので、育てると華やかな雰囲気になりますよ。