アネモネはキンポウゲ科の秋植え球根で、別名ハナイチゲと呼ばれています。チューリップと同じく春に咲く球根植物としては有名で人気も高い花です。
そんなアネモネの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
アネモネの特徴について
アネモネは地中海が原産で、名前の由来はギリシャ語で「風」という意味があります。
その名前の通り、細くのびた茎に咲く大きな花がゆらゆらと揺れて風を感じさせる姿をしています。花色は赤をはじめ、他にはピンク・青・白などがありバリエーションがあります。
葉は切れ込みが入っていて繊細な形をしています。一つの球根からいくつも蕾が出てきて、繰り返し花を咲かせるので、まとめて植えれば次々に花を楽しむことができます。
アネモネの育て方スケジュール
アネモネの育て方のスケジュールは、チューリップと似ていて冬がくる前に植え付けをして、翌年の春に花を咲かせます。
球根なので掘り上げして、大きく育った球根であれば秋にまた植え付けをして花を咲かせられます。
植え付け | 10月〜11月 |
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開花 | 3月〜5月 |
アネモネがよく育つ土の性質
アネモネは水はけの良い土を好むので、地植えの場合は先に苦土石灰を混ぜて酸性を中和しておきます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土か、市販の草花用の培養土を使います。
アネモネに必要な肥料
アネモネは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
開花期間は花を次々に咲かせるので、液肥を月に2度ほど与えます。花が咲き終わったあとは、球根に栄養を蓄えるために同じく液肥を1度あげてください。
アネモネを植える時のポイント
球根を植える時
アネモネの球根を植える時に気をつけたいことは、まず植え付ける前に給水をさせることです。
すごく乾燥しているので、そのまま植え付けるのではなく事前に湿らせた水ごけに包んで、冷蔵庫の中で1週間ほど冷やして保管します。そうすると水を吸い球根が膨らむので、その状態になってから植え付けてください。
植え付ける時は5cmほどの深さに掘ってから植え付けます。球根の尖っているほうから根が出てくるので、向きを間違えないように置いてください。尖っているほうを下向きにしましょう。
アネモネを育てるのに適した場所
アネモネは日当たりがよく風通しの良い場所がおすすめです。
日当たりが悪いと生育が悪くなりますし、晴れた日に花が開くようになっているので日当たりには気をつけましょう。
アネモネの水やりの頻度
植え付けた直後はしっかり水やりをしてください。水をやりすぎると球根や根が腐れる原因になるので、やりすぎには注意しましょう。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
アネモネは花後に葉が枯れたら掘り上げをする
アネモネは花が咲き終わったあとに、次第に葉が枯れて黄色くなってくるので、その時に掘り上げをします。葉が枯れるまでは球根に栄養を蓄える時期なので、花後すぐに掘り上げるのではなくしっかり待ってから掘り上げをしてください。
掘り上げたら、葉や根を切り落として、乾燥させてから涼しく日の当たらないところで保管します。秋になったらまた植えつけて同様に育てれば春に花を咲かせます。
チューリップと同じく春の球根花としておすすめ
アネモネはチューリップと生育時期が似ていますが、特に人気の高いチューリップと比べるとまだまだ育てたことがないという方もいると思います。
花色は鮮やかで、葉や茎だけを見ていると想像できないような立派な花を咲かせるのでとても綺麗ですよ。春の風にゆれる姿も見ていてのんびりとした気持ちにさせてくれます。
春に向けてぜひアネモネを育ててみてはいかがでしょうか。