スイートピーはマメ科の1年草・多年草で、別名ジャコウレンリソウと呼ばれています。晩春から梅雨時期にかけて咲く花で、花の名前は聞いたことがある方も多いと思います。
そんなスイートピーの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
スイートピーの特徴について
スイートピーはマメ科のつる性植物で、品種によって1年草と多年草に分かれます。
花は豆の花に似ていて、少しひらひらとした見た目の3cmほどの花が細い茎にいくつもつけます。花色は豊富で、赤やピンクの他に青や黄色などがあり、全体的に淡い色が多く優しい雰囲気があります。
つる性植物なので、つるがよく伸びます。フェンスなどに誘引して育てるのもおすすめです。
スイートピーの育て方スケジュール
スイートピーの開花時期は春の終わりの5月から梅雨時期の6月にかけてです。
種から育てる場合は秋の10月に種まきをします。翌年の春にスイートピーを咲かせたい場合は、前年の秋から準備をはじめましょう。
種まき | 10月 |
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植え付け | 11月〜12月 |
開花 | 5月〜6 月 |
スイートピーがよく育つ土の性質
スイートピーは酸性の土を嫌い、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は酸性に偏りがちなので、植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜておきましょう。そのあと腐葉土や堆肥を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
スイートピーに必要な肥料
スイートピーは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期は開花前の春に置き肥をして、鉢植えの場合は月に3回ほど液肥をします。
スイートピーを植える時のポイント
タネを植える時
スイートピーは発芽温度が15度なので、秋になり涼しくなってきたら種まきのタイミングです。種の皮が硬いので、まず水に一晩つけておきます。吸水させると種が膨らむので、そのあと種まきをしてください。
ポットに1cmほどの深さに2〜3粒ずつ点まきをしたら、土を被せて水やりをします。乾燥に注意しながら日当たりの良い場所で発芽させましょう。直播きで育てても大丈夫です。
芽が出てきたら間引きをして、ポットに1本だけ残すようにします。
苗を植える時
本葉が3枚ぐらいまで育ち、根がポットにまわってきたら植え付けのタイミングです。
植え付けるときは根を傷つけないように根鉢を崩さずそのまま植え付けます。スイートピーは移植を嫌うので、一度植え付けたら植え替えは禁物です。
地植えの場合は間隔を20cmほどあけておきます。
スイートピーを育てるのに適した場所
スイートピーは日当たりがよく、風通しの良い場所がおすすめです。
多年草のスイートピーの場合、冬はワラや腐葉土でマルチングをしてあげると冬越ししやすくなります。
スイートピーの水やりの頻度
植え付けた直後はしっかり水やりをしましょう。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
スイートピーは定植後に摘芯をしてわき芽を増やす
植え付けて、つるが伸びてきたら本葉を3〜4枚残した状態でつるの先を切ります。
摘芯をすると、切ったところからわき芽が出てきてつるを増やす(花が増える)ことができます。
花がらはこまめに摘む
スイートピーは花をたくさんつけますが、咲き終わった花はそのままにせず摘み取りましょう。
そのままにしておくと豆(サヤ)ができて養分を奪われるので、早めに花をつみとると新しい花が咲きやすくなります。
種をとるとき
種をとりたいときは、花全体が咲き終わる6月〜7月に花がらをそのままにしておき、サヤが茶色くなってきたら切り取って乾燥させたら、中にある種を出してください。涼しいところで管理して秋にまた種まきをします。
愛らしい見た目のスイートピーは優雅な雰囲気にぴったり
花色が豊富なスイートピーはたくさん育てればカラフルな印象になります。
つる性なのでどんどんつるが伸びてボリュームのある見た目になるので、お庭がいっそう華やかになりますね。鉢植えでコンパクトに育てたい場合は、矮性(わいせい)の草丈の低い品種を選んでください。
スイートピーは花の色がとても綺麗なものが多いのと、丈夫で育てやすいので初心者の方におすすめです!というわけで以上、スイートピーの育て方についてでした。