スズランはユリ科の多年草で、別名キミカゲソウ(君影草)と呼ばれています。落ち着いた静かな雰囲気の花が好きな人にはおすすめの植物です。
そんなスズランの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
スズランの特徴について
スズランは花が小さく1cmほどの小花を1株に10個ほどつけます。スズランという名前の通り、花は鈴のような形をしています。
スズランというと花色は白を想像する人が多いと思いますが、他にはピンクもあります。
花よりも葉のほうが大きく存在感があり、先細りしていてツヤのある綺麗な葉が見れます。
スズランの育て方スケジュール
スズランの開花時期はちょうど春真っ盛りの4月〜5月です。
植え付けは春と秋の2シーズン可能です。育てる場合は、種はあまり売られていないので苗を購入して育ててください。種から育てたい場合は、スズランを育てたあとに自分で種を採取します。
植え付け | 3月、9月〜10月 |
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開花 | 4月〜5月 |
スズランがよく育つ土の性質
スズランは湿り気のある土を好むので、地植えの場合は腐葉土など堆肥をよく混ぜて水持ち・水はけをよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土4の基本的な配合の培養土を作りましょう。
スズランに必要な肥料
スズランは植え付けのときに緩効性肥料を元肥として混ぜておきます。
花が咲き終わったあとも、多年草なので株に栄養をたくわえるために追肥を行います。
スズランを植える時のポイント
苗を植える時
スズランの苗を植えるときは、深く植えず浅く植え付けてください。
根鉢は崩さずそのまま植え付けましょう。地植えの場合は株間を15cmほどあけておきます。
スズランを育てるのに適した場所
基本的には日当たりの良い場所で育てますが、夏の暑さには弱いので地植えの場合は木の近くなどある程度日差しを避けられる場所がおすすめです。
湿った状態を好むので、日差しが強く当たりすぎず土があまり乾燥しない場所を選びましょう。
スズランの水やりの頻度
植え付けた直後は、水やりをしっかりしてください。
地植えの場合
地植えの場合は、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
冬は休眠期間に入るので、水やりを控えめにして土が乾かない程度に水やりをします。
スズランは花が咲き終わったら茎の根元を切る
5月以降に花が咲き終わったら、花が咲いていた茎の根元を切り切り取って葉だけの状態にします。
冬に葉も枯れたら、地上部は全て刈り取ってください。
スズランは毒があるので手を必ず洗う
スズランは根や花粉に毒があるので、さわったら必ず手を洗いましょう。
洗い流せば基本的に大丈夫ですが、心配な方はゴム手袋をつけてから扱ったほうが良いです。
スズランは定期的な植え替え・株分けを
スズランは多年草なので何年も育てると、どんどん株が大きくなります。
特に鉢植えの場合は土の中で根詰まりを起こさないように、2年に1度は植え替えをしてください。植え替え時期は地上部が枯れる冬がおすすめです。
スズランは地下茎が土の中で育つので、掘り起こしたら地下茎を切り分けることで株分けができます。株分けをする時は、地下茎に大きな芽(上向きに白くとがったもの)がついた状態で切り分けましょう。
ひっそりと咲く姿が上品なスズラン
他の花に比べると、草丈も低く花も小さめで控えめに咲くスズランですが、寒い冬から暖かい春になった季節の雰囲気にぴったりの植物です。
落ち着いた雰囲気があるので、和風の庭でも似合いますね。日当たりと乾燥に注意すれば栽培しやすい植物なので、ぜひ一度スズランを育ててみてはいかがでしょうか。
というわけで、以上スズランの育て方についてでした。参考になれば幸いです。