バコパ(ステラ)はゴマノハグサ科の多年草で、南アフリカが原産の花です。開花期間が長いので、寒い時期をのぞいて花を楽しむことができます。
そんなバコパの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
バコパの特徴について
バコパ(ステラ)は草丈が低く、横に広がって育つのでハンギングや鉢植えで育てれば下に垂れるようにボリュームよく育ち、また地植えではグラウンドカバーとしてスペースいっぱいに広がって育ちます。用途が多様で色々な植え方ができます。
花は白いバコパが有名ですが、他には赤や青などがあります。
バコパ(ステラ)の育て方スケジュール
バコパは苗を購入して育てるのが一般的です。植え付け時期は春と秋の2回可能です。
開花は夏は少し花付きが悪くなりますが、それ以外の春から秋にかけて長い間花を見ることができます。
植え付け | 3月〜5月、9月〜10月 |
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開花 | 4月〜11月 |
バコパがよく育つ土の性質
バコパは弱酸性で水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。草花用の市販の培養土を使っても構いません。
バコパに必要な肥料
バコパは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期間中は薄めの液肥を15日に1回のペースで与えます。肥料は与えすぎないほうが、花がよく咲きます。
バコパを植える時のポイント
苗を植える時
ポット苗から出した時に、根鉢を軽く崩してから植え付けてください。
地植えの場合は横に広がるので、30cmほど広めに間隔をあけて植え付けます。
バコパを育てるのに適した場所
バコパは日当たりと風通しの良い場所で育てます。
高温多湿に弱いので、夏はあまり直射日光のあたらない半日陰、梅雨時期は雨があまり当たらない軒下がおすすめです。
バコパ(ステラ)の水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
摘芯をするとわき芽を増やせる
バコパは生育期間中に枝の先をこまめに切って摘芯をしておくと、そこからわき芽が出て枝を増やすことができます。
春の時期は生育が良いので、その時期に摘芯をしておくと枝も増えやすいです。
摘芯をするとよりボリュームが出て、花数も増えるのでおすすめです。
バコパは花がら摘みをこまめにする
小さな花を株全体にたくさんつけるバコパは、咲き終わってしおれた花はこまめに摘み取ってください。
株の養分が奪われるのを防げ、新しい花が咲きやすくなります。
バコパは初夏に切り戻しをする
バコパは高温多湿に弱く、夏は暑さで株が弱りやすいです。
真夏になる前に一度切り戻しをして株を休ませておくと、秋からまた花が咲きやすくなります。
鉢植えの場合は定期的に植え替えを
バコパは生育が旺盛なので、鉢植えで育てる場合は数年に1度は植え替えをして根詰まりを防ぎます。
植え替えは春の時期が適期です。植え替えをする時は、軽く根を崩して土を落としてから大きめの鉢に植え替えましょう。
株が大きくなりすぎている場合は、切り分けて株分けをすればそれぞれ別に育てることができます。
挿し芽は可能?
バコパは株分け以外にも、挿し芽でも増やすことができます。種は市販ではあまり販売されていないので、挿し芽のほうが簡単です。
挿し芽をする時は新しい枝を6cmほどの長さに切り、湿った赤玉土に挿して土が乾燥しないように明るい日陰で水やりをしながら管理すると根が出てくるので、ポットなどに移植して育ててください。
色々な場所でバコパを育てよう
バコパは、冒頭でご説明した通りグランドカバーや鉢植え・ハンギングなど色々な植え方で楽しむことができます。
小さな葉もボリュームがあり、花もたくさんつくので少ない株でも豪華な見た目になります。
ぜひ一度バコパを育ててみてはいかがでしょうか。