サザンクロスはミカン科の常緑低木で、正式にはクロウエアと呼ばれています。ミカンの花に似たかわいらしい花が楽しめる低木です。
そんなサザンクロスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
サザンクロスの特徴について
サザンクロスというのは英語で南十字星という意味があります。その名前の通り、花の見た目が星の形をしています。
花色はピンクや白があり、低木のため草丈は高いものでも80cm程度と比較的コンパクトに育ちます。
常緑低木と聞くと木のように太くて大きなものをイメージしやすいですが、サザンクロスは枝葉も細く、他の花と一緒に寄せ植えとしても楽しめます。過湿に弱いため鉢植えで育てるのがおすすめです。
サザンクロスの育て方スケジュール
サザンクロスは秋から春にかけて花を咲かせます。
植え付けは真夏の暑い時期を避ければいつでも可能です。
植え付け | 10月〜6月 |
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開花 | 10月〜3月 |
サザンクロスがよく育つ土の性質
サザンクロスは酸性で水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は苦土石灰は混ぜないようにして、腐葉土や川砂を混ぜて水はけをよくしておきます。盛り土をすると過湿を防ぐこともできます。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、鹿沼土5:腐葉土3:ピートモス2の酸性寄りの配合の培養土を作りましょう。
サザンクロスに必要な肥料
サザンクロスは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
追肥は春から秋にかけて薄めの液肥半月に2回のペースで与えます。
サザンクロスを植える時のポイント
苗を植える時
地植えにする場合は、盛り土をして水はけをよくした状態で植え付けましょう。
移植にはあまり強くないので、根を傷つけないように丁寧に植え付けをします。
サザンクロスを育てるのに適した場所
サザンクロスは日当たりの良い場所で育てます。
冬の期間は寒さが厳しく0度以下になる地域の場合は、鉢植えにして室内で管理します。
夏は半日陰の涼しい場所で育てたほうが夏越ししやすいです。
サザンクロスの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。過湿にならない程度に、タイミングを見て適度に水やりをしましょう。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
サザンクロスは切り戻しをして花付きをよくする
サザンクロスは花が咲き終わった春以降に、3分の1ぐらいの長さを剪定しておくと、秋以降の花付きがよくなります。
暑い時期に株を休ませる意味もかねて、花が咲き終わったあとは切り戻しをしておきましょう。
サザンクロスは定期的な植え替えを
鉢植えで育てる場合は、根詰まりを起こすので2年に1回は植え替えをしましょう。
植え替えは気温が高くなった春の時期がおすすめです。古い土は軽く落として大きめの鉢に植え替えます。植え替えの時にも、元肥を忘れずに混ぜておきましょう。
爽やかな香りも楽しめる
サザンクロスはミカン科の植物なので、葉や花をもむとみかんの香りがしますよ。
花付きもよく、見た目も繊細でさわやか雰囲気なので、寄せ植えにしておしゃれに楽しんでみてはいかがでしょうか。