キバナカタクリはユリ科の秋植え球根で、別名ヨウシュカタクリと呼ばれています。暑さや寒さに強いので地植えでも育てやすい植物です。球根なので毎年育てることもできて長く楽しめます。
そんなキバナカタクリの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
キバナカタクリの特徴について
キバナカタクリはアメリカやカナダが原産で、日本原産のカタクリもありますが日本のものよりもキバナカタクリのほうが暑さや寒さに強く育てやすい花です。
草丈は10cm〜30cmほどであまり高くなく、葉はチューリップのように横幅とツヤのある葉が広がって生えます。
花色はキバナというように黄色が主ですが、他に白のキバナカタクリもあります。
キバナカタクリの育て方スケジュール
日本のカタクリは球根植物ですが、キバナカタクリは種から育てることもできますが価格も高いので、球根や苗を購入して育てたほうが簡単です。
開花時期は春先から初夏までが見頃です。
種まき | 9月 |
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植え付け | 3月〜5月 |
開花 | 3月〜6月 |
キバナカタクリがよく育つ土の性質
キバナカタクリは水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は、植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜておきます。そのあと腐葉土や軽石を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:軽石2の水はけの良い配合の培養土を作りましょう。
キバナカタクリに必要な肥料
キバナカタクリは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
追肥は花が咲き終わったあとと秋の時期の2回緩効性肥料を与えます。
キバナカタクリを植える時のポイント
ここでは球根を植える時のポイントについてご説明します。
地植えの場合
キバナカタクリの球根を植える時は、地植えの場合は10cmほどの深さに土をほって植え付けます。間隔も10cmほど余裕をもってあけてください。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は、地植えよりも浅く5cmほどの深さに土を掘ります。
植え付けの目安は5号鉢に球根3つ程度です。多く植えすぎると土がすぐ乾燥するので控えましょう。
キバナカタクリを育てるのに適した場所
キバナカタクリは少し湿った土を好むので、日が当たりすぎない半日陰の環境がおすすめです。
特に夏は直射日光に当たらないほうが良いので、地植えの場合は木陰になる場所が適しています。
鉢植えの場合も午前中だけ日が当たる程度の場所で育てて、夏は日陰に移動させましょう。
キバナカタクリの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。少し湿った環境を好みますが、球根が腐れると枯れる原因になるので、水は土が乾いてからしっかり与えるようにしましょう。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してから水やりをしてください。
キバナカタクリの花後の管理
6月すぎに花が咲き終わると、夏の間は休眠期間に入ります。掘り起こしたりせず植え付けたままで大丈夫です。
地上部は枯れてなくなりますが、鉢植えの場合は定期的に水やりを忘れずにして土が乾燥しすぎないようにします。
キバナカタクリはシェードガーデンにおすすめ!
キバナカタクリはあまり日に当てずに育てられる球根植物なので、日当たりの悪いシェードガーデンにおすすめの植物です。
黄色の花はとても鮮やかなので、暗くなりがちなお庭も明るい雰囲気にしてくれると思います。