ウィンターコスモスはキク科の宿根草で、別名ビデンスと呼ばれています。花の少ない寒い時期にお庭を彩ってくれる貴重な花です。
そんなウィンターコスモスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ウィンターコスモスの特徴について
ウィンターコスモスは北アメリカ原産で、草丈が30cmほどの矮性(わいせい)種から、1mを越す高性種があります。
名前の通り冬にコスモスに似た花を咲かせることからこの名前がつけられています。
コスモスは花色がピンクのものが多いですが、ウィンターコスモスは白や薄い黄色の花色をしています。寒い冬の雰囲気にぴったりの色合いです。
ウィンターコスモスの育て方スケジュール
ウィンターコスモスの開花時期は秋から冬にかけてです。品種によって若干開花時期が前後します。
種まきも植え付けと同じく春と秋に可能ですが、あまり種は市販されていないため秋に苗を購入して育てるのが一般的です。
植え付け | 3月〜4月、10月〜11月 |
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開花 | 9月〜12月 |
ウィンターコスモスがよく育つ土の性質
ウィンターコスモスは水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
ウィンターコスモスに必要な肥料
ウィンターコスモスは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
ウィンターコスモスは肥料はあまり必要としない植物なので、元肥だけでも構いません。生育が悪い場合は月に1回液肥を与えてください。
ウィンターコスモスを植える時のポイント
苗を植える時
ウィンターコスモスは移植が苦手な植物なので、植え付ける時は根を傷つけないようにして植え付けます。
根鉢は崩さずそのまま植え付けましょう。
地植えの場合は間隔を30cmほど広くあけておきます。
ウィンターコスモスを育てるのに適した場所
ウィンターコスモスは日当たりの良い場所で育ててください。
日当たりが悪いと生育に影響し、花付きも悪くなります。
冬の管理
寒さには強いので屋外で冬越しは可能ですが、霜があたらない軒下などが適しています。
地植えの場合、寒さが厳しい時は株元にマルチングをして根が凍らないようにしましょう。
ウィンターコスモスの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
ある程度育ったら摘心をして脇芽を増やす
植え付けをしてある程度苗が育ってきたら、早めに茎の先端を切って摘心をしておくと脇芽が増えて、枝数が増えます。
枝が増えると花の数も増えるので、ボリュームのある株に仕上がります。
ウィンターコスモスは花がらは摘み、夏に切り戻す
ウィンターコスモスは小さな花をたくさんつけるので、咲き終わった花は随時摘み取っておきます。
また夏の時期は大きく伸び過ぎている場合は、軽く切り戻して構いません。
ウィンターコスモスの株を増やす方法
ウィンターコスモスの株を増やす時は、株分けや挿し木で増やすことができます。いずれも春の時期が適期です。
株分け
株分けの場合は掘り起こして、根の部分からナイフやハサミで切り分けて、それぞれ別々の鉢に植え替えます。
挿し木
挿し芽の場合は、新しい枝を10cmほどの長さに切って、湿った赤玉土などの清潔な土に挿して、乾燥しないように水やりをしながら明るい日陰で管理してください。
しばらく育てて根がしっかり出てきたらポットや小さい鉢に植え付けます。
植え替えも定期的に
鉢植えの場合は、根詰まりを予防するために毎年植え替えを行います。植え替えも春の時期がおすすめです。
植え替える時は古い土は落として、元肥をまぜた新しい土に植え替えをしてください。株分けもする場合は、植え替えをする時に同時に行いましょう。
ウィンターコスモスは冬の時期を彩る貴重な花
冬になると花を咲かせる植物が少なくなるので、ウィンターコスモスを育てて冬の庭を明るく彩ってみてはいかがでしょうか。
というわけで以上ウィンターコスモスの育て方についてでした。