バジルはシソ科の1年草で、別名バジリコ、メボウキと呼ばれています。バジルは暑い夏の時期にたくさん収穫できる人気のハーブです。
そんなバジルの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
バジルの特徴について
バジルはインド原産のハーブで、香りが強く特にイタリア料理ではよく使われています。バジルを使ったジェノバソースのパスタは有名ですよね。
シソ科の植物なので草姿はシソに似ていて、花もシソに似た小さな白い花を茎の先に咲かせます。
草丈はあまり高くなく、大きなものでも50cmほどなので鉢植えやプランターでも育てられます。
バジルの育て方スケジュール
バジルは夏の時期に花を咲かせ、葉を収穫することができます。
しっかり気温が高くなってから種まきをするので、春の終わりから夏にかけてが栽培期間です。寒さに弱いので1年草として毎年新しく種や苗から育ててください。
種まき | 5月〜6月 |
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植え付け | 5月〜6月 |
開花 | 7月〜10月 |
葉の収穫 | 6月〜10月 |
バジルがよく育つ土の性質
バジルは酸性を嫌い、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜておき酸度を中和させます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくします。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。そして地植え同様に苦土石灰を少量混ぜてください。
バジルに必要な肥料
バジルは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料と牛糞などの動物性堆肥を土に混ぜてよく肥やしておきます。
バジルは通気性がよく、ふかふかでよく肥えた土を好みます。
生育期間中の夏の間は、10日に1回は液肥を与えてください。ハーブはあまり肥料を必要としないものが多いですが、バジルは肥料を好むので肥料切れしないようにしましょう。
バジルを植える時のポイント
バジルの種まき
バジルはポットや鉢で一度育ててから定植させるか、直播で間引きをしながら育てます。
ポットまきの場合
育苗箱やポットに土を入れ種をまいたら、軽く土を被せて水やりをします。乾燥に気をつけながら育てて、発芽して本葉が出たら丈夫なものだけを残します。
本葉が5〜6枚になったら定植が可能です。
直播きの場合
直播きの場合は育てたい場所に直接種まきをして薄く土を被せ、発芽したら間隔が20cm程度あくように間引きをして育てます。
苗を植える時
バジルの苗を定植させる時は、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
根は深く張らない植物なので浅く植え付けをしてください。
バジルを育てるのに適した場所
バジルは日当たりと風通しの良い場所で育てると、葉もよく茂って大きくなります。
暑さには強いので丈夫で育てやすいですが、美味しい葉は害虫がつきやすいのでプランターや鉢植えで育てて地面から離れた場所で育てると害虫予防になります。
害虫予防のためにトマトと一緒に植えたり、株元にマルチングをするのも良いですよ。
バジルの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。ただし水切れは枯れる原因になるので、日照りが続く場合は補助的に水やりをしましょう。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
バジルは摘心をして脇芽を増やす
苗を育てて20cmほどの草丈になったら、茎の先端を切っておくとそこから脇芽が出て枝数が増えます。
枝数が増えると収穫できる葉の数も増えるので、バジルの葉を収穫したい時はは摘心をすることをおすすめします。
バジルの収穫のコツは?
夏の時期であれば基本的にいつでも収穫は可能ですが、花が咲いてしまうと葉が固くなってしまいおいしさが半減してしまいます。
バジルをハーブとして楽しみたい場合は、花が咲く前に葉を収穫するか、花穂を切り取って花が咲かないようにしておくとおいしいバジルの葉を収穫できます。
ドライハーブにしたい場合はある程度量がいるので、茎ごと切り取って葉を多く収穫してください。生のバジルを楽しむ場合は、必要な分だけ茎の先のほうから摘み取ります。
バジルの葉は料理に万能なハーブ!
バジルは香りが特徴的で、料理に大活躍するハーブです。
サラダにしてチーズやトマトと一緒に食べても美味しいですし、ピザやパスタなど加熱して食べるのも良いですね。ぜひご自宅でたくさんバジルを育てて、自家製のバジルソースなど作ってみてはいかがでしょうか。