クレソンはアブラナ科の多年草で、別名ミズガラシ、ウォータークレスと呼ばれています。水辺に自生していた植物なので、水やりをしっかりして育てるハーブです。
そんなクレソンの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
クレソンの特徴について
クレソンはヨーロッパ原産であることから、和名ではオランダガラシと呼ばれています。食べるとぴりっとした辛味があり、栄養も豊富なハーブです。
料理ではサラダや料理の付け合わせに使われているため、生でも加熱しても食べられます。
草丈は30cmほどで、成長すると茎の先に白い小さな花を咲かせます。葉や茎の収穫時期も長いので、自分で育てればクレソンをたくさん収穫できます。
クレソンの育て方スケジュール
クレソンは春と秋に種まき・植え付けを行います。開花期間は春の4月から5月にかけてです。
葉や茎の収穫は、寒さが厳しい年明けを除けば基本的にいつでも収穫できます。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
クレソンがよく育つ土の性質
クレソンは水はけがよく、砂質の土を好みます。
地植えにする時は、水はけが悪い場合は川砂をしっかり混ぜてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の配合の培養土を作りましょう。
クレソンに必要な肥料
クレソンは肥料がなくてもよく育つ丈夫な植物ですが、元肥として緩効性肥料を混ぜておくと生育がよくなります。
水を好む植物なので、肥料よりも水切れに注意するほうが大切です。
クレソンの育て方
クレソンの発芽温度
20度
種まき
鉢や育苗箱、プランターに種まきをしたら、土を軽くかぶせて乾燥しないように水やりをしながら、明るい日陰で管理します。
発芽したら間引きをして丈夫なものを残し、本葉が3〜4枚になったら庭やプランターに植え替えて定植させます。
苗の植え付け、間隔
地植えの場合は20cmほど間隔をあけて植え付けます。
摘心
生育中に草丈が10cm以上になったら、一度茎の先を切って摘心しておくとわき芽が出てボリュームが出ます。
クレソンを育てるのに適した場所
乾燥に弱くあまり陽の当たらない環境でも育つので、クレソンは半日陰の場所が最適です。
日当たりが良すぎると土も乾燥しやすくなるので、場所はしっかり選んでください。
クレソンの水やりの頻度
まず植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合は水やりが不要な植物が多いですが、クレソンは多湿を好むので土が乾いていたらこまめに水やりをしてください。
水切れを起こすと枯れてしまうので、注意しましょう。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土がより乾燥しやすくなっているので、土が乾く前にこまめに水やりをしてください。
クレソンを増やしたい時は?
クレソンの株を増やしたいという時は、挿し木で簡単に増やせます。
春や秋の時期に、新しい枝を切って水にさしておけば根が自然と出てくるので、根がでたら好きな場所に植え替えて、通常の育て方をしてください。
クレソンの葉や茎の収穫は?
よく育ち草丈が伸びてきたら、収穫できます。
収穫する時は茎の先を10cmほど切って収穫しますが、花が咲いてしまうと葉が硬くなってしまいます。
収穫する目的でクレソンを育てる場合は、花のつぼみが出てきたら先に摘み取っておいたほうがおいしく食べられます。
栄養満点でおいしいクレソンをたくさん育てよう
クレソンは数あるハーブの中でも、特に栄養が豊富で料理によく使われています。
ご自宅で育てれば好きな時に収穫して食べられるので、お手軽だと思います。ぴりっとした辛味もくせになるおいしさなので、ぜひご自宅でクレソンを育ててみてくださいね。
丈夫で生育の良いハーブなので、水やりだけしっかり注意すれば簡単に育てられますよ。