チャービルはセリ科の1年〜2年草で、別名ウイキョウゼリ、セルフィーユと呼ばれています。
草姿が繊細で美しいので、収穫せずに観賞用に育てるのも楽しみ方のひとつです。
そんなチャービルの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
チャービルの特徴について
チャービルは草丈が40cmほどなので、鉢植えやプランターでも育てやすいハーブの一種です。
鮮やかなグリーンの葉には、雪の結晶のような切れ込みが入っていて、全体的に軽やかな印象を持っています。花は茎の先に白い小花を咲かせます。
チャービルは主に料理やハーブティーとして使われることが多いので、たくさん育てても使いやすいと思います。
チャービルの育て方スケジュール
チャービルは一定の気温があれば種まき・植え付けができるので、春と秋の2回行えます。耐寒性があるので、秋から育てても冬越し可能です。
開花期間は初夏の5月〜7月が見頃です。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
チャービルがよく育つ土の性質
チャービルはよく肥えた水持ちの良い土を好みます。
地植えの場合は、まず酸度を中和させるため植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜておきます。そのあと腐葉土と堆肥を混ぜて水持ちがよく、肥えた土に改善します。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:堆肥2の配合の培養土を作りましょう。少量の苦土石灰を混ぜておいたほうが、土をアルカリ性寄りにできます。
チャービルに必要な肥料
チャービルは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期間中は月に2回ほど液肥を与えて育ててください。
チャービルの基本的な育て方
チャービルの発芽温度
15度〜20度
チャービルの種まき
チャービルは直根性なので根を痛めないように育てる必要があります。
そのため直播きで育てます。育てる場所に種をまいたら、薄く土を被せて水やりを定期的にしながら発芽させます。
苗の植え付け、間隔
発芽したら丈夫なものを残し間引きをして、最終的に20cmほどの間隔になるようにします。鉢植えに植える場合も、根がよく育つようにたくさん植え過ぎないようにします。
ポット苗を購入した場合は、根鉢は崩さないように優しく植え付けます。
チャービルを育てるのに適した場所
強い日差しには弱いので、半日陰である程度日光が制限された場所で育ててください。
土の乾燥にも弱いので、日差しが強いと枯れやすくなります。
チャービルの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。チャービルは水切れに注意して、こまめに水やりをしましょう。植え付け直後は必ずしっかり水やりをします。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。ただし雨が降らず土の乾燥が続く場合は、涼しい時間帯に水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
乾燥すると枯れる原因になるので、暑い時期は特に乾燥に注意してください。
チャービルの収穫は?
チャービルを収穫する時は根元を5cmほど残して、ばっさりと切って収穫します。花が咲くと葉が固くなるので、開花前の時期に刈り取っておくのがおすすめです。
そうしておくと、そこから脇芽が出てまた新しい葉が成長するので、再度収穫することができますよ。
チャービルの花がら摘みは?
葉の収穫目的でチャービルを育てる場合は、開花前に葉ごと収穫します。
収穫しない場合でも、花をそのままにしておくと種をつくり株が弱るので、咲き終わった花はこまめに摘み取ったほうが良いです。
ただしチャービルは多年草ではないので、種を収穫してまた育てたいという場合は、咲き終わった花をそのままにして種を作らせてください。
チャービルを食卓で楽しもう
風味づけにも使われるチャービルは料理に活用できますし、短期間で育つので初心者の方でも育てやすいと思います。
育て方のポイントとしては、乾燥・水切れに注意することと、日差しを制限して育てるとやわらかくて美味しいチャービルの葉を収穫できますよ。
というわけでチャービルの育て方についてでした。