ローリエはクスノキ科の常緑高木で、別名ベイと呼ばれています。
和名では月桂樹と呼ばれる植物ですが、葉を料理に使うことが多いのでハーブとしてご紹介させていただきます。
そんなローリエの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ローリエの特徴について
ローリエ(月桂樹)は、高木なので大きなものでは10mを超える大きさになる植物です。
中心に線の入った楕円形で濃い緑色の葉が特徴で、葉は収穫して煮込み料理などに使ったり、臭い消しや香りづけとして使われることが多いです。勝利や影響の証として、冠にして授けたりといった使われ方もあります。
花はクリーム色の小さな花を葉の付け根から咲かせます。
ローリエの育て方スケジュール
ローリエは苗木を購入して育てるのが一般的ですが、植え付けは春と秋の時期に行います。
春の時期に花をつけ、常緑の植物なので葉の収穫は1年中可能です。
植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ローリエがよく育つ土の性質
ローリエは水はけの良く、肥えた土を好みます。
地植えの場合
土質はあまり選ばないですが、水はけと肥えた土にするために腐葉土と牛糞や油かすなどの有機質肥料(堆肥)を混ぜてください。
鉢植えの場合
自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:堆肥2の配合の培養土を作りましょう。
ローリエに必要な肥料
ローリエは寒い時期の1月〜2月に、有機肥料を株の周りに埋めてください。
鉢植えの場合は固形肥料や化学肥料をまいておきます。
冬の間に与える肥料を寒肥(かんごえ)といって、植物の生育がにぶくなる冬の期間に前もって肥料を与えておくと、春になってから葉や枝がより成長しやすくなります。
ローリエの基本的な育て方
苗の植え付け
移植を嫌う植物なので、根を痛めないように根鉢は崩さずに植え付けてください。
植え付ける場所は、根が張るようにしっかり耕しておきましょう。
水やりの頻度
地植えの場合は必要ありません。
鉢植えの場合は土が乾燥しているのを確認してから水やりをします。
剪定・切り戻し
枝が伸びたり、葉が込み入ってきたら剪定をして形を整えます。冬以外の時期であればいつ剪定しても構いません。
切り戻しや剪定をして風通しの良い状態を保つと、丈夫に育ちます。
挿し木
ローリエを増やしたい時は挿し木がおすすめです。
若い枝がよく伸びる夏の時期に、枝を切り湿らせた赤玉土に挿しておくと根が出ます。根がよく育ったら鉢植えなどに植え替えて育ててください。
ローリエを育てるのに適した場所
ローリエは日当たりの良いところで育ててください。
寒さには強い植物なので、地植えでも育てられます。
ローリエの葉の収穫
葉の収穫は必要な分だけ切り取って収穫します。
乾燥させてドライハーブにすれば、保存がきくので便利ですよ。乾燥させたほうが香りが強くなります。
香り付けや臭み消しに、ローリエの葉を活用しよう
カレーやシチューなどの煮込み料理の香り付けや、魚料理の臭み消しなどローリエの葉は色々な場面で使われることが多いので、自宅で育てておくと重宝する植物です。
大きくなるので、庭木として植えておけば家の目隠しとしても役立ちますよ。
冬に肥料を与えることと、定期的に剪定をして形を整えながら育てることがローリエをうまく育てるコツです。ご自宅でぜひローリエを育ててみてはいかがでしょうか。