アマリリスはヒガンバナ科の春植え球根で、初夏に大きな花を咲かせます。アマリリスという名前の由来はローマ神話に出てくる人物からきています。
そんなアマリリスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご紹介します。
アマリリスの特徴について
アマリリスの花はユリの花ととても見た目が似ていますが、アマリリスはヒガンバナ科、ユリはユリ科なので別の植物です。
アマリリスとユリの違いは葉っぱのつき方です。アマリリスは茎の根元から細長い葉っぱが出ていますが、ユリの場合は茎の途中から葉が出ています。
またアマリリスは園芸用の品種として呼ばれている名前で、別名ではヒッペアストラムと呼ばれています。
花色は赤・ピンク・白といったものがあります。草丈は高いものでも1m未満のものが多いので、鉢植えでも栽培できます。
アマリリスの育て方スケジュール
春になり気温が高くなった4月が植え付けのタイミングです。初夏から真夏の8月までが開花期間です。
植え付け | 4月 |
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開花 | 5月〜8月 |
アマリリスがよく育つ土の性質
アマリリスは弱酸性から中性の土を好みます。酸性度合いの強い土壌の場合は、苦土石灰を軽く混ぜておきます。
自分で土を作る場合は、赤玉土や腐葉土の他に牛ふんなどの堆肥を混ぜておくと水はけや水持ちの良い土で育てることをおすすめします。
アマリリスに必要な肥料
まだ根の生えていない球根を植え付ける場合は元肥は必要ありません。肥料は根や葉っぱが育ってから与えましょう。
根のしっかり育った球根を植え付ける場合は、元肥として緩効性肥料を混ぜておきます。
葉や茎が育ってきたら、液肥を月に1度与えてください。
アマリリスを植える時のポイント
球根を植える時は、球根の頭の部分が少し見える程度に浅く植え付けてください。
全て隠れるような植え方はしないようにしましょう。
アマリリスを育てるのに適した場所
日当たりがよく、風通しの良い場所がおすすめです。
鉢植えで育てる場合は、アマリリスは梅雨時期をはさむので雨のあたらない場所で育てたほうが過湿を予防できます。
アマリリスの水やりの頻度
アマリリスは植え付けの後に水やりをした後は、芽や葉っぱが出るまでは水は控えめに育ててください。水を与えすぎると球根が腐れたりする原因になります。
以下の説明は、春すぎに茎などが育ってきてからの水やりのタイミングです。地植えの場合
雨が当たる場所であれば基本的に不要ですが、雨の降らない日が続くようであれば土の乾燥度合いを見て水やりをしてください。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は乾燥しやすい環境なので、土の表面が乾いているのを確認してから定期的に水やりをしてください。
アマリリスの花後の球根の管理
花が咲いた後の秋以降は、茎は切って葉だけを残します。葉が枯れるまでそのまま地植え・鉢植えで育ててください。
球根をちゃんと管理すればまた来年育てて花を咲かせることができます。
地植えの場合
葉が枯れて球根に栄養がしっかり渡ってから掘り上げて、陰干しをしてから凍らない場所で保管してください。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は、土に植えたままのほうが管理が楽です。葉が枯れたら葉を切って、球根だけ残します。冬の期間は水やりをやめて土を乾燥させてください。
玄関など室内に移動させて、凍らない程度の気温で管理します。
アマリリスの植え替えの仕方
鉢植えの場合、アマリリスは2〜3年ほど同じ鉢で育てると根詰まりを起こすので、定期的にひとまわり大きな鉢に植え替えてください。
春になってから、古い土を全て落として新しい土で植え直します。植え替える時に根を傷つけないように注意しましょう。
アマリリスは少ない株でも存在感が抜群!
アマリリスは伸びた茎の先にいくつも大きな花をつけるので、一株植えるだけでも存在感もでるのでおすすめです。たくさん植えて、豪華に育てるのも良いですね。