ルッコラはアブラナ科の一年草で、別名ロケット、エルーカと呼ばれています。
サラダなどで食べたことがある方も多いと思いますが、自宅でも育てやすく料理に使える便利なハーブです。
そんなルッコラ(ロケット)の育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ルッコラ(ロケット)の特徴について
ルッコラは地中海沿岸が原産のハーブの一種で、食べるとゴマに似た香ばしい味がする特徴があります。
一般的には、最初に伸びる丸みのある葉っぱを摘み取って食べることが多いですが、そのまま育てると草丈は1m近くまで成長します。
長くのびた茎の先に白い花を咲かせ、上のほうの葉はギザギザと切れ込みの入った形をしています。
ビタミンやカルシウム・鉄分など栄養も豊富なので、体にも良いハーブです。
ルッコラ(ロケット)の育て方スケジュール
ルッコラは春と秋に種まき・植え付けが可能です。食用に使うことが多いので、種から育てたほうがたくさん収穫できますよ。
花が咲いてしまうと葉が固くなるので、花が咲く前に葉を収穫するか、つぼみの段階で花を摘み取っておいたほうが良いです。
葉の収穫は生育がよければ年中可能です。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ルッコラがよく育つ土の性質
ルッコラは酸性の土を嫌い、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合
まず植え付けの2週間前に苦土石灰をまぜて土の酸度を中和させます。数日寝かせてよくなじませましょう。
その後、腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えの場合
自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。少量の苦土石灰も忘れずに混ぜておいてください。
ハーブ用の土や野菜用の土を購入すれば土作りの必要がいらないので簡単です。
ルッコラに必要な肥料
ルッコラは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
追肥は10日に1度、薄めの液肥を与えてください。
ルッコラ(ロケット)の基本的な育て方
ルッコラの発芽温度
20度前後
ルッコラの種まき
プランターや庭に直播きをして、間引きをしながら育てるのがおすすめです。
1cm程の深さで溝を作り、同様に1cm程の間隔で種まきをしてください。土をかぶせたら手でしっかりと押さえて種を固定します。その後しっかり水やりをして、明るい場所で管理します。
発芽したら2〜3cmほどの間隔になるように間引きをして、さらに育てて本葉の数が4枚になったら、間隔が5cmほど空くように間引きをしてください。
苗の植え付け、間隔
ポット苗を購入して植え付ける時は、間隔を15cmほどあけて植え付けます。
根鉢は崩さずに根を傷つけないようにして植えてください。
水やりの頻度
地植えの場合は基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えやプランターは、土の表面が乾いていたらたっぷり水やりをします。
摘心・花がら摘み
育てていると茎が伸びて花芽をつけるので、葉の収穫をしたい時は花芽のある茎を早めに切ってください。
ルッコラを育てる方は、葉の収穫を目的とする場合が多いので花は咲かせないほうが良いです。
ルッコラを育てるのに適した場所
あまり日差しの強い場所よりも、半日陰ぐらいの環境のほうが葉もやわらかくなり、おいしく食べられます。
やわらかい日差しで育てるのがおすすめです。
ルッコラの葉の収穫
葉が10cm〜15cmぐらいになったものから、収穫していきます。収穫する時は葉の根元を切り取って収穫してください。
葉を一度に全て摘み取ったり、根っこから抜いたりしないようにしましょう。
栄養もあり味もおいしいルッコラをたくさん収穫しよう
ゴマのような味わいを楽しむなら、若い葉を摘み取ってサラダなど生で味わうのが一番おいしい食べ方です。
スーパーなどでも販売されていますが、ご自宅で育てれば好きな時に摘み取ってとれたてを味わえますよ。ぜひたくさん育てて料理に活用してみてくださいね。