ブーゲンビリアはオシロイバナ科の常緑低木で、別名イカダカズラ、ブーゲンビレアと呼ばれています。鮮やかな花を枝の先にたくさんつけるので開花時期はとても見応えがありますよ。
そんなブーゲンビリアの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ブーゲンビリアの特徴について
ブーゲンビリアは南アメリカが原産の低木のため、寒さには弱く10度以下の気温だと枯れてしまいます。
毎年新しく苗を育てても良いですが、冬越しをして育てたい場合は鉢植えにして季節ごとに場所を変えないと育ちません。暖地であれば根が凍らないように気をつければ地植えも可能です。
つる性の低木なので、大きくなると3mほどのつるを伸ばして花をさかせます。また品種によっては鉢植え向きのコンパクトなものもありますよ。
花色は赤やピンクを多くみかけますが、他に白や紫があります。
花びらのように見える部分は正確には苞(ほう)と呼ばれるもので、中心にある小さな白い部分が花です。
ブーゲンビリアの育て方スケジュール
ブーゲンビリアは種があまり市販されていない上に、育てるのに時間がかかるため苗や鉢花を購入して育てるのが一般的です。
植え付けは春の時期が適期で、夏から秋にかけて花を楽しめます。
植え付け | 3月〜4月 |
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開花 | 7月〜10月 |
ブーゲンビリアがよく育つ土の性質
ブーゲンビリアは弱酸性で水はけの良い土を好みます。
苦土石灰は必要ありませんが、地植えの場合は腐葉土や川砂を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の水はけの良い配合の培養土を作りましょう。
ブーゲンビリアに必要な肥料
ブーゲンビリアは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期間の春から秋にかけては、月に1回固形肥料を追肥します。
ブーゲンビリアを植える時のポイント
苗を植える時
ブーゲンビリアの苗を植え付ける時は、根鉢は崩さず根を傷つけないようにして植え付けます。
過湿には弱いので、地植えの場合は周りにスペースをとって風通しをよくしておきましょう。
鉢花を購入した場合は、花が咲き終わった頃に植え替えてください。
ブーゲンビリアを育てるのに適した場所
ブーゲンビリアは暑い地域が原産なので、日当たりの良い場所で育てます。日当たりが悪いと、生育状況や花付きに影響します。
またつる性なので、あんどんや支柱をしたり、フェンスにつるを絡ませながら育てると綺麗な草姿に育ちます。
冬の管理は?
ブーゲンビリアは冒頭でもご説明しましたが、暑い地域で育つ植物なので寒さには弱いです。
暖地で地植えをしている場合は、株元に腐葉土などでマルチングをして根が凍らないようにしたり、草丈の低いパンジーやアリッサムを株元近くに植えておくと霜で根が凍るのを予防できます。
鉢植えの場合は、室内やビニールハウスなど寒さのしのげる場所で冬越ししてください。
ブーゲンビリアの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
ブーゲンビリアの剪定はいつ?
ブーゲンビリアはつるをどんどん伸ばして育つので、伸び過ぎて見た目が悪くなったら、その都度切って構いません。
大きく切り戻しをして短くしたい場合は、花が咲き終わったころがおすすめです。
鉢植えのブーゲンビリアは定期的に植え替えを
鉢植えで育てる場合は数年に1度は植え替えをすることで、根詰まりを防ぐことができます。
植え替えは春の時期がおすすめです。植え替える時は古い土は軽く落として、古い根は切り取り一回り大きな鉢に植え替えてください。植え替えの時も元肥は忘れずに混ぜておきましょう。
ブーゲンビリアは挿し木で増やせる
ブーゲンビリアは夏の株が元気な時に、挿し木をすると株を増やすことができます。
伸びた新しい枝を10cmほどの長さに切り、葉の数を減らして湿らせた赤玉土に挿します。明るい日陰で乾燥しないように定期的に水やりをすると、1ヶ月〜2ヶ月ほどで根が出てきます。
根が出た挿し木はポットや小さな鉢に植え替えて、日当たりの良い場所で同様に育ててください。
花数が多く豪華なブーゲンビリアを楽しもう
ブーゲンビリアは伸びた枝の先にたくさん花をさかせ、うまく育てれば株全体を覆うほど豪華に花を咲かせてくれます。
赤やピンクなど鮮やかな花色が多いので、暖地であればお庭に植えて大きく育てても華やかですし、鉢植えで玄関先などを彩っても綺麗だと思います。
日当たりの良い場所で育てると花付きもよく丈夫に育つので、その点に気をつければブーゲンビリアは育てやすい植物ですよ。