コリアンダーはセリ科の1年草で、別名シャンツァイ、カメムシソウと呼ばれています。香りや味が独特なので、好き嫌いの分かれやすいハーブです。
そんなコリアンダーの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
コリアンダーの特徴について
シャンツァイ(香菜)と聞くと、パクチーのことを想像する方も多いと思いますがそれもそのはず。
パクチーとコリアンダーは同じ植物で、生で食べる時はパクチー、乾燥させて使うものはコリアンダーと呼ばれていることが多いです。ちなみにパクチーというのはタイ語ですが、日本でもパクチーという呼び名のほうが浸透していますよね。
臭みや苦味のある独特な香りがしますが、西洋料理やタイ料理・エスニック料理ではよく使われている食材です。
草丈は50cmほどで、茎の先に小さな白い花を咲かせます。
コリアンダー(パクチー)の育て方スケジュール
種まきと苗の植え付けは春と秋の時期に可能です。
開花時期は初夏の6月〜7月で、生育が良い時であれば冬をのぞいていつでも葉の収穫ができます。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
コリアンダーがよく育つ土の性質
コリアンダーは酸性の土を嫌い、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合
植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜて、酸度を中和させます。その後、腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えの場合
自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作り、苦土石灰をひとつまみ混ぜておきます。
コリアンダーに必要な肥料
コリアンダーは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期間中は月に2回ほど液肥を与えます。
コリアンダー(パクチー)の育て方
コリアンダー(パクチー)の発芽温度
20度
コリアンダー(パクチー)の種まき
移植を嫌う植物なので、直播きをして育てると根を傷つけずに育てられます。
花壇やプランター・鉢植えに種まきをしたら、薄く土をかぶせて乾燥に気をつけながら管理します。
発芽したら丈夫なものを残して間引きをしていきます。
コリアンダー(パクチー)の苗の植え付け、間隔
間隔は10cmほどの間隔になるように植え付けます。
苗を購入して植える時は、根鉢は崩さずに植えてください。
摘心
葉を収穫する場合は、花はつぼみの段階で茎の先を切って摘心しておきます。
花が咲くと香りが落ちたり、葉が固くなります。
コリアンダーを育てるのに適した場所
日当たりと風通しの良い場所で育てるのが理想ですが、特に日差しが強すぎると葉焼けを起こすこともあります。そのため半日陰の場所が一番育てやすいと思います。
多少日当たりが悪くても丈夫に育つ植物です。
コリアンダーの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。コリアンダーは水を好む植物なので、土が乾燥しすぎないように気をつけます。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やり以外にも、土が乾いているようであればこまめに水やりをします。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は特に土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
暑い夏の時期は朝夕の2回水やりをすると水切れを予防できます。
コリアンダー(パクチー)の葉の収穫は?
大体20cm以上草丈が高くなれば、収穫ができます。
葉を収穫する時は、下の方から順番に少しずつ収穫してください。生だけでなく、乾燥させて細かく砕いて使うこともできます。
一度に全ての葉を摘むと、株が弱って枯れてしまうので使う分だけ定期的に摘み取ります。
開花前に収穫すると、葉が柔らかく香りも楽しめます。もしくは花が咲かないようにつぼみを刈り取るのもおすすめです。
独特な風味のコリアンダーを食卓で楽しもう
少し癖のある風味なので苦手な方もいるかと思いますが、コリアンダーは栄養豊富で美容や健康にも良いとされています。
エスニック料理には欠かせない食材なので、好きな方はぜひご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。コリアンダーを育てる時は、水やりをしっかりして乾燥に注意しながら育ててくださいね。