クロッカスはアヤメ科の秋植え球根で、別名ハナサフランと呼ばれています。地植えや鉢植えはもちろん、水耕栽培で玄関など室内で育てることもできます。
そんなクロッカスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
クロッカスの特徴について
クロッカスは草丈が低く15cmほどで、細長い葉にまじってひっそりと花が咲きます。背丈が低いので、花壇やコンテナの手前などに植えたり、ハンギングや鉢植えとしても育てやすいです。
海外では春を告げる花としても有名で、クロッカスの花色は黄色や紫や白があります。
クロッカスの育て方スケジュール
クロッカスは夏の暑さが落ち着いた秋に植え付けをして、翌年の2月頃から花が咲き始めます。
植え付け | 9月〜10月 |
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開花 | 2月〜4月 |
クロッカスがよく育つ土の性質
クロッカスはあまり土の性質は選びませんが、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。水はけが悪い場合は川砂を混ぜておくと土質が改善します。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
クロッカスに必要な肥料
クロッカスは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
あまり肥料は必要としない植物なので、元肥だけで大丈夫です。逆に肥料の与えすぎは枯れる原因になります。
クロッカスの球根を植える時のポイント
地植えの場合
地植えでクロッカスを植える場合は、10cmほどの深さで球根を植え付けます。株間は10cmほどあけて植え付けてください。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は深さに限度があるので、浅めに植え付けます。球根の上に2cmほど土がかぶさる程度で構いません。株間も地植えほど間隔をあけずに狭めて植え付けてください。
クロッカスを育てるのに適した場所
クロッカスは日当たりの良い場所で育ててください。
過湿を嫌うので、日当たりが悪く土が湿りやすい環境で育てると球根が腐れる原因になります。
クロッカスの水やりの頻度
水やりをする時は、花に水がかからないように気をつけましょう。
地植えの場合
地植えの場合、植え付けの時にしっかり水やりをしたあとは雨もあたるため基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
クロッカスの花後の管理の仕方
クロッカスは花が咲き終わって、葉が枯れる頃まで水やりをします。
葉が枯れはじめたら水やりをやめて、5月以降に完全に葉が枯れたら球根を掘り上げます。葉や根を切り、土を落としたら涼しいところで保管して秋にまた植え付けて育てることができます。
掘り上げた球根の上部分に新しい球根がついていたら、分球して大きく育った球根だけを残します。
クロッカスの水耕栽培の仕方
クロッカスは、チューリップやヒヤシンスのように水耕栽培でガラスの瓶などに水で育てることができます。室内で育てる時は水耕栽培がおすすめです。
花芽をつけるためには、球根を寒さにあてる必要があるので球根を購入したら1ヶ月ほど冷蔵庫で保管して寒さにあてておきます。
好きな瓶や、くびれのある水耕栽培専用の瓶に、根が出てくる球根の下部分がぎりぎり付くぐらいの状態になるよう水を入れます。球根が水に浸かりすぎると腐れてしまうので、注意してください。根が伸びたら、根元は2cmほど水につけないようにして、根が空気に触れる部分を作っておきます。
根が出るまでは日陰で育てて、根がしっかり育ったら陽のあたる窓辺や玄関で育ててください。暖房があたる場所は避けて、気温が低めで日当たりの良い場所が最適です。水は定期的に変えて綺麗な状態を保ちましょう。
水耕栽培であれば、根や芽が伸びていく様子がちゃんと見れるので面白いですよ。土を使わないので、周りが汚れにくく清潔に育てられます。
クロッカスは屋内でも屋外でも楽しめる
クロッカスは地植えや鉢植えでも育てられますし、水耕栽培で室内でも育てられるので、好きな場所を選んで育てられる楽しさがあります。
春を知らせる植物として人気の花なので、クロッカスを育てて季節の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。