ダリアはキク科の春植え球根で咲く花で、別名天竺牡丹(てんじくぼたん)とも呼ばれています。初夏から秋まで長い期間花を咲かせるので、春過ぎに植える球根苗としておすすめです。
この記事ではそんなダリアの育て方や気をつけたいポイントについてご説明します。
ダリアの特徴について
ダリアは他の花の中でも品種の多さが特徴です、花の形はもちろん、色も豊富で、大きさもそれぞれ違いがあります。
草丈は大きなものだと5mほどになる「皇帝ダリア」と呼ばれる品種も出ています。低いものだと数十センチ程度なので、鉢植えやコンテナで育てることも可能です。
ダリアの育て方スケジュール
ダリアは中には種をまいて育てる品種もありますが、多くは球根を購入して植え付けて育てるものが多いです。
ダリアの種まき・植え付けは春になる4月以降がおすすめです。開花は初夏から秋まで続きます。
種まき | 4月〜5月 |
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植え付け | 4月〜5月 |
開花 | 5月〜10月 |
ダリアがよく育つ土の性質
まず30cmほど穴を掘り、堆肥や鶏ふんなどの有機質肥料を入れます。根がしっかり育つために、土をよく耕すことがポイントです。
残りの深さが5cmぐらいになる程度に堀った土を戻して、肥料と土を混ぜ合わせ、そこに球根を植えます。
ダリアに必要な肥料
植え付ける時に元肥になる肥料を混ぜますが、月に2回ほど緩効性肥料を与えてください。
ダリアを植える時のポイント
種まき
種から育てる場合は、4月から5月の時期が種まきに良い時期です。発芽温度は20度なので、気温が上がってから種まきをしましょう。
発芽して本葉が2〜3枚になったらポットなどに移し、本葉が6枚程度になった頃が植え付けのタイミングです。
球根を植える時
先ほど説明したように、5cmほどの深さに堀った状態で芽を上むきにして土をかぶせてください。
ダリアの球根は横長い形をしていますが、くびれのように細くなっている部分の先に芽があります。
ダリアを育てるのに適した場所
ダリアは日当たりの良い場所を好むので、できるだけ午前中から午後にかけて日のよくあたる場所で育てましょう。
風通しの良い場所もおすすめです。
ダリアの水やりの頻度
ダリアは高温多湿を嫌うので、朝方の涼しい時に水やりをしましょう。日中は土の中が高温になっているので水やりはできるだけ控えましょう。
地植えの場合
地植えの場合は植え付けの時にしっかり水やりをして、それ以降は雨が降らず土が乾いている時だけ水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は、土が乾燥しやすくなっているので土の表面が乾いているのを確認して定期的に水やりをします。
乾燥が続くのも苗によくないですが、水やりをしすぎると球根が腐れる原因になるので注意しましょう。
大きくなるダリアは支柱を立てる
草丈が大きくなるダリアの場合は、芽が出てから支柱を立ててください。
あまり大きくならない品種については支柱はいりません。
芽かきをして強い芽だけを残す
芽が出てきたら、丈夫な芽を2〜3本だけ残して芽かきをします。大型の品種の場合は芽を1つだけ残してください。
摘芯・切り戻しをしてわき芽を育てる
大型の品種の場合は、先端だけ残して他の芽をつみとることで大きな花を咲かせることができます。先端の花が咲いた後は、その花を切ってわき芽を増やして次の花を咲かせるようにします。
小型の品種の場合や、たくさんの花を咲かせたい場合は、草丈が15cmぐらいの時に逆に先端の芽を切り取り周りの芽を残すようにします。
基本的に花をそのまま残しておくと、実ができてしまい他の花が咲く栄養を奪ってしまうので、花後は早めに摘み取りましょう。
掘り上げて保管すれば次また植え付けることができる
秋以降に、地上の葉や茎が枯れてきたら掘り上げるタイミングです。
掘り上げたあとはピートモスなどで包んで乾燥に注意して保管します。保管場所は寒さで凍らない場所がおすすめです。
春になったら球根を切って分球してから植え付けます。分球する時はそれぞれの球根に芽が残るようにしましょう。芽を残して分球しないと、その球根から芽が出なくなってしまいます。
一度球根を購入すれば、何年もダリアを楽しめる
球根植物は、一度購入すれば何年も花を楽しむことができるので愛着もわくと思います。
ダリアは品種もたくさんあるので、ぜひ好きな品種を探してダリアを育ててみてはいかがでしょうか。