エダマメ(枝豆)はマメ科の植物で、夏の暑い時期におつまみとしても人気が高い野菜ですよね。
種からでも苗からでも育てられますし、比較的簡単に育てることができる野菜ですので初心者の方にもおすすめです。
そんなエダマメをプランターで育てる方法や、気をつけたいポイントについてこの記事でご説明します。
エダマメ(枝豆)の特徴について
枝豆というのは、大豆を早く収穫したものです。なので枝豆と大豆は収穫時期が違うだけで、同じ植物から採れます。
それぞれ適した品種がありますが、早く収穫したものを枝豆、よく熟してから収穫したものを大豆と呼ぶということですね。
草丈が低めなのでプランターでも管理しやすい野菜です。早生(わせ)という種類であれば、栽培期間が短く収穫が可能です。
エダマメ(枝豆)の育て方スケジュール
枝豆は春先に気温が高くなってきたころが、種まき・植え付けに適しています。
収穫は真夏の暑い時期に行います。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
エダマメを育てるプランターのサイズ
エダマメを育てる時は、60cm幅である程度深さのあるプランターがおすすめです。
ある程度深さがあれば正方形や円形などの鉢やプランターでも大丈夫です。
エダマメの土作り
野菜用の培養土を購入すると一番簡単です。
自分で土を作る場合は、水はけの良い土を好むので赤玉土(小粒)6:腐葉土2:バーク堆肥2の配合の培養土を作り、苦土石灰を少量混ぜておきます。
土作りの時に必要な肥料
元肥として緩効性肥料を土に混ぜます。肥料はリン酸が多く、チッ素が少なめのものがおすすめです。
肥料が最初から入った市販の培養土であれば、肥料は混ぜなくて大丈夫です。
植える前の準備
まずプランターに鉢底石を底が隠れる程度に入れます。鉢底にネットがついている場合は、鉢底石は不要です。
そして用意した土をプランターの6分目ぐらいまで入れておきましょう。増し土をして育てるので、最初は上部に余裕がある状態で土を入れます。
エダマメの育て方【種から育てる時】
エダマメの発芽温度
20度〜25度
エダマメの種まき
土を入れたら、直径が8cmくらいの底が平らなビンなどで深さ3cmの穴を作ります。3cmほどの深さがないと、種がちゃんと隠れないので穴の深さに注意してください。
穴の間隔は15cm〜20cmほどあけておいてください。
穴を作ったら、そこに等間隔に4粒ずつ種をまいていきます。穴の四隅に置いていくイメージです。
種の向きに注意
エダマメの種をまく時には向きがあります。
「へそ」と呼ばれる黒っぽい口のような部分があるので、そこを下向きにしてまいていきます。へその近くから根が出てくるので、下向きにする必要があるんですね。
水やり後はネットをかける
種をまき終わったら、土をかぶせて上からしっかり押さえます。たっぷり水やりをして、プランターにネットをかけて鳥に種を食べられないようにします。
一度水やりをしたら、発芽するまでは水やりは不要です。
発芽したら
だいたい1週間〜10日で発芽するので、発芽したら1つの植え穴に対してよく育ったものを2つ残し、残りの2つは間引きしてください。
発芽して本葉が出てきたら、ネットは外しても大丈夫です。
エダマメの育て方【苗から育てる時】
ポット苗を植えて育てる時は以下の方法で育ててください。
植え付けの間隔
植え付けは20cmほどの間隔をあけてください。
ポットから苗を取り出したら、根鉢は崩さずにそのままやさしく植えます。苗の土の表面が少し隠れるぐらいの高さで植え付けてください。
植え付け後の水やり
植え付けをしたあとはしっかり水やりをしてください。鉢底から水が流れるぐらい多めに水やりをしておきます。
エダマメの育て方【生育期】
生育温度
20度〜25度
水やりの頻度
土の表面が乾いていたら、水やりをしてください。
摘心
本葉が5〜6枚になったら、茎の先を切って摘心(てきしん)をすると、そこから新しい芽が2つ出てくるので枝数を増やすことができます。枝数が増えると、収穫できるエダマメの数も増えますよ。
追肥
摘心が終わったら、緩効性肥料をひとつまみ株の周りにまいておきます。肥料はあまり必要としないので、少なめで構いません。
増し土
追肥が終わったら、土を2〜3センチ加えて増し土をします。増し土をすると株が安定し、根がより育ちやすくなります。
その後も土の高さが減ってきたり、株が倒れやすく不安定なようであれば軽く増し土をしてください。
エダマメを育てるのに適した場所
エダマメは日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
日当たりが悪いと生育や花・実つきに影響します。
エダマメの収穫まで
特に花が咲き出してからは、乾燥させないように水やりを忘れずに行いましょう。
さやの中の豆がふくらんできたものから、順次収穫します。収穫する時は手でさやの根元を摘み取ってください。
収穫した枝豆は、すぐにお湯で茹でて食べると絶品ですよ。
暑い夏にエダマメをたくさん収穫しよう!
自宅で収穫したエダマメであれば、すぐに食べられるので採れたてのエダマメの美味しさを存分に味わえますよ。
注意したいポイントとしては、(1)種から育てる時はしっかり種が隠れるように植えること、(2)肥料を与えすぎないこと、(3)花が咲き出したら特に乾燥には注意することの3点です。
プランターひとつでもたくさん収穫できますし、栄養も豊富なので、夏に向けてぜひ枝豆を育ててみてくださいね。