エリカはツツジ科の常緑低木で、別名ヒースと呼ばれています。枝に小さな花をたくさんつけて、冬の時期を華やかにしてくれる低木です。
そんなエリカの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
エリカの特徴について
エリカはヨーロッパ・南アフリカが原産で、品種も多く花の形も筒状や球状など見た目も豊富です。
草丈は20cmぐらいの小さなものから、地植え向きの1mほどになるものがあります。
花色は赤・ピンク・白とあり、全体的に赤系の花色の品種が多いです。
エリカの育て方スケジュール
開花時期は品種によって冬・春・夏に咲くものがあり時期が違います。
苗を購入して植え付けるのが一般的ですが、春か秋に植え付けをして育てます。
植え付け | 5月、9月〜10月 |
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開花 | 9月〜翌年4月 |
植え替え | 5月 |
エリカがよく育つ土の性質
エリカはツツジ科なので、酸性で水はけの良い土を好みます。
地植えの場合
地植えの場合は、庭の植え付ける場所の土を掘り、腐葉土とピートモスを適量混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えの場合
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、鹿沼土6:腐葉土2:ピートモス2の割合で酸性寄りの培養土を作りましょう。
エリカに必要な肥料
エリカは植え付けの時に緩効性肥料を混ぜておきます。また、生育中の春から秋にかけて液肥を月に2回ほど与えてください。
花が咲いている開花期は、肥料は必要ありません。
エリカを植える時のポイント
苗を植える時
エリカは根がよく張る植物なので、苗を植え付ける時は根を軽くほぐし、伸びすぎている場合は先端を少し切ってから植え付けてください。
地植えの場合は、大きく育ちやすいので株間を十分にあけておいたほうが良いです。
エリカを育てるのに適した場所
エリカは日当たりの良い場所を好みますが、鉢植えで育てて季節に応じて場所を変えたほうが育てやすいです。地植えにする場合は、耐寒性のある品種を選びましょう。
夏の管理の仕方
エリカは高温多湿には弱いので、夏は半日陰で育てて日差しを制限したほうが株が弱りにくいです。
地植えの場合も、午前から正午にかけて日が当たり、午後から夕方(西日)にかけては日が当たらない場所のほうが葉焼けなどせずに済みます。
冬の管理の仕方
極端な寒さには強くないので、最低気温が5度以上を保てる場所や、玄関などのある程度寒さをしのげる屋内で管理しましょう。
耐寒性のある品種を地植えで育てる場合でも、冬は株元にマルチングをして寒さ対策をしてください。
エリカの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要ですが、雨が降らず乾燥が続く場合は補助的に水やりをしましょう。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
過湿・乾燥ともに強くないので、水のやりすぎと水切れどちらも注意が必要です。
鉢植えのエリカは定期的に植え替えを
エリカは根がよく育つので、1〜2年に1回は一回り大きな鉢に植え替えてください。
植え替え時期は春過ぎの5月です。植え替えをすることによって根詰まりを防ぎ、株が生育しやすくなります。
花が咲き終わったあとは、切り戻しをする
花が咲き終わったあとは、枝も十分に伸びていることが多いので半分ぐらいの長さに切り戻しをして形を整えましょう。
特に地植えの場合は鉢植えよりも生育がよくなるので、バランスが悪くなった時は切り戻しが必要です。
切り戻しをしたあとにまた新しい枝が伸びてきて花を咲かせます。
エリカは挿し木で株を増やせる
エリカを増やしたい場合は、挿し木で増やすことができます。
生育期間中に、花の咲いていない新しい枝を10cmほど切って、清潔な鹿沼土などに挿して乾燥しないように管理します。受け皿に水を貯めておくとより乾燥予防もしやすいです。根が出るまでは日の当たらない明るい日陰で管理します。
1ヶ月ほどで発芽するので、発芽したあとはポットに移植して育てましょう。
エリカは寒くなった秋以降に、長い期間花を咲かせてくれる
エリカは開花期間が長く、品種を選べば鉢植えでも地植えでも育てられる植物です。
細い枝に沢山の小さな花をつけるので、見た目も繊細で綺麗ですよ。ぜひ一度お庭や鉢植えのアクセントにエリカを育ててみはどうでしょうか。