ヘリオトロープはムラサキ科の常緑低木で、和名ではキダチルリソウと呼ばれています。
そんなヘリオトロープの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ヘリオトロープの特徴について
ヘリオトロープの一番の特徴は、花のバニラのような甘い香りで主に香料として使われています。
ご自宅でハーブとして使う場合は、花をドライハーブにしたり、ポプリにして香りを楽しむ目的で使用することが多いです。
草丈は60cmほどの高さになり、小さな紫色の花が密集して咲きます。見た目を例えると小さなアジサイのような雰囲気です。
ヘリオトロープの育て方スケジュール
春ごろに出回る苗を購入して育てるのが一般的です。
春から夏にかけてが生育期間で、花は開花したら早めに収穫しないと枯れてしまいます。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ヘリオトロープがよく育つ土の性質
ヘリオトロープは水はけの良い土を好みます。
また地植え・鉢植えともに苦土石灰をまぜて土を中和させてください。植え付けの2週間前に土作りをしておきましょう。
地植えの場合
腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
水はけが悪い土の場合は、軽石やバーミキュライト・川砂を混ぜておくと土質がよくなります。
鉢植えの場合
自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
軽く軽石などを加えて水はけをよくするのもおすすめです。
ヘリオトロープに必要な肥料
ヘリオトロープは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
花が咲く春から夏にかけては、液肥を週に1度与えてください。
ヘリオトロープの基本的な育て方
ヘリオトロープの発芽温度
20度
ヘリオトロープの種まき
- 育苗箱やプランターに種まき用の土を入れる
- 種をまいたら薄く土をかぶせる
- 霧吹きで種が流れないように水やりをして管理する
- 発芽して、本葉が2枚以上になったら定植させる
苗の植え付け、間隔
ポット苗を植える時は、根鉢を崩して土を軽く落としてから植え付けます。
地植えの場合は植え付けの間隔を30cmほどあけておきましょう。
水やりの頻度
水を好む植物なので、水切れしないように水やりをします。
地植えの場合も夏は土が乾燥するので、基本は雨まかせで補助的に水やりをしてください。
鉢植えの場合は土が乾燥していたら、たっぷり水やりをします。
摘心
栽培中の早い段階(花が咲く前)に茎の先を切っておくと、わき芽が出て枝数を増やすことができます。
花がら摘み・収穫
咲いた花は数日で枯れるので、ハーブとして花の収穫もかねて早めに摘み取るのがおすすめです。
剪定・切り戻し
花全体が咲き終わったら、茎を半分くらいの長さに切り戻しをすると、わき芽が出てまた花を咲かせます。
ヘリオトロープを育てるのに適した場所
ヘリオトロープは日当たりの良い場所で育ててください。
ただし暑さと寒さに弱いので、日本では1年で枯れてしまうことも多いです。
夏は半日陰、冬は鉢植えで室内で育てると季節を越しやすくなります。
ヘリオトロープの植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりを起こすので数年に一度は植え替えを行います。植え替えは5月・10月がおすすめです。
鉢から取り出したら、根をほぐし軽く土を落としてからひとまわり大きな鉢に植え替えます。
ヘリオトロープの増やし方
ヘリオトロープは挿し木で増やすことができます。
植え替えと同じ時期に、新しい枝を10cmほどの長さに切って、湿らせた赤玉土やバーミキュライトに挿します。
明るい日陰で水切れしないように管理すると、1ヶ月ほどで根が出るのでポットや鉢植えに植え替えて育ててください。
甘い香りのヘリオトロープを楽しもう
ヘリオトロープは香りを楽しむハーブなので、ポプリやドライハーブ、また切り花にして楽しめます。甘い香りが好きな方にはおすすめのハーブです。
水切れに注意することと、夏と冬の管理に気をつけることがうまく育てるポイントです。
うまく育てると次第に枝が木質化して硬くなり、丈夫な株になるのでぜひ長く育ててみてくださいね。