みなさんはハーブと聞くとどんな植物を想像しますか?
有名なものだとミントやラベンダー、ローズマリーはあまりハーブになじみがない方でも知っていると思います。では実際にハーブとはどういう植物のことを言うかはご存知でしょうか。
この記事では一般的にどういう植物をハーブと呼ぶのか、また実際にハーブを育てる時に気をつけたいポイントについてご説明します。
ハーブとは?
一般的にハーブというのは、人々の生活に役立つ植物のことを総称してハーブと呼びます。
そのため花や葉・茎や根が役立つ植物は全てハーブといえます。
役立つといっても意味はさまざまで、例えば食用・香辛料や薬用として、また香りを楽しむポプリや入浴剤、虫除けなど利用の仕方は色々ありますよね。
もともとハーブと呼ばれてきたものは、地中海沿岸が原産で人々の健康を助けたり、薬用の効果がある植物のことでしたが、今ではハーブの意味合いは広くなっています。
ハーブを育てる時の注意点は?
ハーブの定義が今は広い意味で使われているので、全てのハーブに当てはまるわけではないですが、さきほどご説明したように多くのハーブは地中海沿岸が原産の植物です。
そのため地中海沿岸の環境に合わせて育てることが、うまく育てるポイントになります。
地中海沿岸の環境の特徴
地中海沿岸は夏は涼しく冬は暖かい環境で、土は乾燥して中性から弱アルカリ性の性質を持っています。
逆に日本は夏は暑く冬は寒い上に、土は雨の影響で酸性よりになっています。ということはそのままの環境だと日本ではハーブは育ちにくいといえますよね。
気候を変えることはできませんが、できるだけ育った環境に似せることでハーブが育ちやすくなるので土の環境を変えることがポイントになります。
水はけがよく、アルカリ性の土に改良することがコツ
必ず必要になるのが苦土石灰を使って、土のPHを調整してアルカリ性に傾けることです。
庭の土の場合は雨の影響で酸性よりになっていることが多いので、事前に苦土石灰を混ぜておきましょう。
また水はけが悪い庭土には、腐葉土を混ぜておくと水はけを改善できます。
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自分で土を作る場合
鉢植え用に自分で土を作る時は、赤玉土6〜7:腐葉土3〜4の割合の土を作り、苦土石灰を少量混ぜておきます。
一番手軽な方法としては、ハーブ用の土を購入することです。専用の土であれば、水はけがよく中性〜弱アルカリ性の土になっているのでそのまま使えて簡単です。
土の水はけをよくして、中性〜弱アルカリ性にしておくと失敗も少なくなりますよ。
夏と冬の管理
できるだけ夏は涼しく、冬は暖かく管理するとハーブは育ちやすいため、その点を意識して管理します。
夏の管理
日本の夏は暑く蒸れやすいので、半日陰で風通しの良い場所で育てると枯れにくくなります。
ハーブは蒸れに弱いものが多いので、水のやりすぎに注意したり、株が込み入ったら切り戻しや剪定をして風通しをよくすることも大切です。
冬の管理
また冬は寒いので、株元にワラや腐葉土を置いて土が凍らないようにしたり、鉢植えにして室内で管理するなどの対策が必要になります。
ハーブによっては暑さや寒さに強いものもありますので、育てるハーブの特徴をよく確認しておきましょう。
好きなハーブを見つけて育ててみよう!
というわけでハーブとはどういう植物なのか、またどんな育て方が大事なのかについて説明させていただきました。
ハーブの世界はとても奥が深くたくさんの種類がありますので、ぜひ自分の好きなハーブを見つけて日々の暮らしに役立ててみてくださいね。
花や木を育てるのも楽しいですが、ハーブを育ててみるとより身近なところで植物を楽しむことができると思います。
ハーブの多くは挿し木や株分けをすることで増やすこともできます。気に入ったハーブがあれば、比較的簡単に増やせるのでぜひチャレンジしてみてください。
ハーブについて、より興味をもっていただけると嬉しいです!