キキョウ(桔梗)はキキョウ科の多年草で、別名バルーンフラワーとも呼ばれています。冬の寒さにも強いので冬越しして何年も育てることができます。
もともとは日本や中国などのアジア圏で自生していた植物で、日本では古くから人気のある花ですね。そんなキキョウの育て方や気をつけたいポイントについてご説明します。
キキョウの特徴について
キキョウはバルーンフラワーと呼ばれているだけあって、花の形がふくらんだ風船のように広がっているのが特徴です。また淡い紫の色は、和の雰囲気も感じられる控えめな華やかさがあります。和風の庭園にはよく似合いますね。
最近では花の色は紫以外にもピンクや白といった花色がありバリエーションが増えています。
キキョウの育て方スケジュール
キキョウは開花が夏の6月から8月頃なので、種まきは春先の4月頃に行います。
キキョウは多年草なので、花が咲き終わったあとは冬越しすれば翌年以降も同じように育ち花が咲きます。
種まき | 4月 |
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植え付け | 3月〜4月 |
開花 | 6月〜8月 |
キキョウがよく育つ土の性質
キキョウは弱酸性の土を好むので、苦土石灰は混ぜなくて大丈夫です。
庭に地植えする場合は、庭の土に腐葉土を混ぜて水はけをよくしてください。自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で土を作ります。
キキョウに必要な肥料
キキョウは植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜてください。
花が咲く夏の期間は月に2回ほど液肥を与えて、花を咲きやすくします。
キキョウを植える時のポイント
タネを植える時
鉢に種まきをして、軽く土をかぶせ日当たりの良い場所で発芽させます。発芽する適温は15度前後です。
間引きをしながら丈夫な芽だけを残し、本葉が2枚以上になったらポットに移植して育てます。
苗を植える時
本葉が5枚以上になったら植え付けるタイミングです。植え付けは晴れた日の午前中の涼しい時間帯にするのがおすすめ。
地植えで並べて植える場合は、株間を20cm程度はあけておくと株同士が重ならずに育てられます。
キキョウを育てるのに適した場所
キキョウは日当たりがよく風通しのよい場所で育てると生育がよくなります。
ただし夏の暑さにはあまり強くないので、半日陰程度の場所のほうが暑さで株が弱りにくいです。
キキョウの水やりの頻度
植え付けをして根付くまでは、乾燥に気をつけて水やりをしましょう。
地植えの場合
地植えの場合は株が根付いたあとは基本的に水やりは必要ありません。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢は土が乾きやすいので、土の表面をチェックして乾いているようであれば水やりをしてください。
冬の休眠期間中は、水やりは控えめにして時々水やりをしてください。
キキョウは花がら摘みをすると花がまた咲く
キキョウの花が咲き終わったら、花がらを摘んでおきましょう。咲き終わった花の茎を半分ぐらいの長さに切っておくと、そこからわき芽が出て次の花が咲きます。
花を長く楽しみたい時は花がら摘みを忘れないようにしましょう。
キキョウは休眠期間の冬は地上部が枯れる
キキョウは冬越しの間は葉や茎が枯れてなくなるので、地上部分は見えなくなります。枯れてきたら、茎や葉は刈り取ってかまいません。
寒さには強いため、地植えでもそのまま冬越しできます。植えた場所がわからなくなる前に、印などをつけておくと分かりやすいです。
翌年また芽が出てきたら、同様に育ててください。
和のテイストが好きな方にキキョウはおすすめ
和風の雰囲気が好きな方には、淡い紫の花を咲かせるキキョウはぴったりの花です。あまり主張せず控えめな雰囲気が和のテイストによく合います。
ぜひ一度キキョウを育ててみてはいかがでしょうか。