ハボタン(葉牡丹)はアブラナ科の1年草で、別名デコラティブケールと呼ばれています。
花を楽しむものが多い中で、ハボタンは葉を楽しむ冬におすすめの植物です。最近ではお正月時期の寄せ植えにハボタンが使われていることも多いですね。
そんなハボタンの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ハボタン(葉牡丹)の特徴について
ハボタンはアブラナ科なので、キャベツの仲間で見た目もよく似ています。
様々な色や模様が入っているのが特徴で、ピンクや紫・白などがあります。品種も多いので、葉だけを楽しむ植物とはいっても観賞用で美しい見た目のハボタンがたくさんあります。
ハボタン(葉牡丹)の育て方スケジュール
ハボタンは冬から春先にかけて葉を鑑賞することができます。期間も長く、寒さにも強いものが多いため地植え・鉢植えどちらでも育てられます。
種まき | 7月〜8月 |
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植え付け | 9月〜12月 |
鑑賞時期 | 11月〜4月 |
ハボタンがよく育つ土の性質
ハボタンは酸性を嫌い、水はけの良い土を好むので、地植えの場合は2週間前に苦土石灰を混ぜておきます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
ハボタンに必要な肥料
ハボタンは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
あまり肥料は必要としないので、生育中は必要ありません。
ハボタンを植える時のポイント
タネを植える時
ハボタンは苗を購入して育てるのが一般的ですが、種から育てることも可能です。
鉢に種まきをし、土を被せ乾燥に気をつけながら発芽させます。種まきの時期は夏なので、日陰の涼しい場所で育ててください。発芽したら日当たりの良い場所で育てましょう。
本葉が2枚になったらポットに移植します。
苗を植える時
本葉が6枚以上になったら植え付けのタイミングです。植え付けはしっかり根付かせるために、冬がくる前に早めにしておきましょう。
植え付ける時は根鉢を軽く崩して、土を落としてから植え付けます。
地植えにする場合は株間を20cmほどは開けておきましょう。葉が横に広がるタイプが多いので、ある程度間隔をあけたほうが他の植物と重ならずに済みます。
ハボタンを育てるのに適した場所
ハボタンは日当たりの良い場所で育てます。
1年草のため春以降は自然に枯れるので、秋から春にかけて日当たりの良い場所を選んで育てれば問題ありません。
ハボタンの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
ハボタンは寄せ植えにも似合う植物
ハボタンは鑑賞期間中は花を咲かせず、葉を楽しむ植物なので寄せ植えで他の植物とも合わせやすいです。
同じカラーリーフ同士で集めた寄せ植えもまとまりがありますし、花を楽しむ植物と寄せ植えをしても、他の花の雰囲気を邪魔することなくまとまりが出ます。
冬の時期ハボタンは貴重な庭のアクセントに
冬の時期は花が咲く植物が少なく、春に向けて育てている植物も生育途中で、全体的に寂しい雰囲気になりがちです。
そういう時にハボタンは庭に彩りをもたらしてくれる、便利な植物です。ぜひ一度、色鮮やかなハボタンを育ててみてはいかがでしょうか。