ルピナスはマメ科の多年草で、別名ノボリフジ、ハウチワマメと呼ばれています。草丈が高いので花壇の目立つ場所におすすめの植物です。
そんなルピナスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ルピナスの特徴について
ルピナスは南アメリカや地中海が原産の植物で、品種も多い植物です。
草丈は高く60cm〜120cmほどまで伸びるので、鉢植えよりも地植え向き。品種によってはコンテナや鉢植え向きの草丈の低いものもあります。花色も多く、ピンク・オレンジ・白・黄色・青などバリエーションがあります。
手のひらのように開いた葉っぱと、長い茎にたくさんの小花をつけるのが特徴です。日本でよく知られる藤の花を逆さにしたような見た目なので、昇藤(のぼりふじ)とも呼ばれています。
ルピナスの育て方スケジュール
ルピナスは春に咲く植物で、開花時期は3ヶ月ほどです。苗を購入して育てる場合は、開花時期の春に苗を購入して植え付けるのが一般的です。タネから育てる場合は、初夏から秋まで可能です。
ルピナスは多年草ですが、夏の暑さには弱いので日本では1年草や2年草扱いになります。
種まき | 6月〜10月 |
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植え付け | 3月、9月〜10月 |
開花 | 4月〜6月 |
ルピナスがよく育つ土の性質
ルピナスは酸性の土を嫌い、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合はまず2週間前に苦土石灰を混ぜて酸性を中和しておきます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作りましょう。
ルピナスに必要な肥料
ルピナスは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育中はリン酸とカリウムの成分が多い液肥を与えると、生育がよくなります。
ルピナスを植える時のポイント
タネを植える時
タネから育てるときは、地植えの場合は直接植え付けても構いません。もしくはポットに3〜4粒ずつ植えて育てます。移植を嫌うので、種まきから定植までできるだけ何度も植え替えないような育て方が理想です。
タネは水に1日つけてから、水を吸わせてから植え付けると発芽しやすいです。発芽温度は品種によって少しばらつきがあり、夏の暑い気温でよく発芽するものや15度〜20程度のものがあります。発芽温度を必ずチェックしてから植え付けましょう。
植える深さは1cm〜2cmほどで浅めに植え付けて、乾燥に気をつけながら発芽するまでは日陰で管理します。発芽したら間引いて、日向で育てて本葉が6枚ほどになったら定植します。地植えの場合は、間引きながら丈夫なものを同じ場所で育ててください。
苗を植える時
ルピナスは直根性なので根は傷つけないようにしましょう。
植え付けるときには、根を崩さずそのまま植え付けてください。地植えの場合は株間は30cmほど広めにあけておきます。葉っぱが広がるので、ある程度余裕を持って植えたほうが良いです。
ルピナスを育てるのに適した場所
ルピナスは日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
夏越しは可能?
もともと寒い地域で育つ植物なので、寒さには強いですが暑さには弱いため、夏越しをさせたい場合は暑い時期は涼しい半日陰で管理します。
初心者の方は夏越しをさせるよりも、毎年新しい苗を植えたほうが確実です。
ルピナスの水やりの頻度
植え付けたあとは、しっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、雨も降るため基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
ルピナスの花が咲き終わったあと
ルピナスは花が咲き終わったら、花の茎の根元を切り取ってください。
そのままにしておくと種を作ろうとして株の栄養を奪いますが、茎を切っておくと新しい茎が伸びて新しい花が咲きます。
花をそのままにしておくと種取りができる
ルピナスは比較的簡単に種を採取して株を増やすことができます。
花後に花がらをそのままにしておくと、サヤができるので乾燥するまで待つと中から種がとれます。
乾燥させて涼しい場所で管理して、発芽温度の時期になったら同じように植え付けて育ててください。
花壇やコンテナに植えれば華やかに庭に
ルピナスは茎がよく伸びて、そこにたくさんの小花をつけるので花壇の後ろのほうに植えても花がよく目立ちます。花色もたくさんあるので、自分の好きな色を育てるのがおすすめです。
ぜひ一度ルピナスを育ててみてはいかがでしょうか。