マンリョウ(万両)はヤブコウジ科の常緑小低木で、日本が原産の植物です。年末年始の時期にマンリョウを見かけることも多いと思うので、名前は知らなくても見たことはある方は多いと思います。
そんなマンリョウの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
マンリョウの特徴について
マンリョウは漢字で書くと万両であることから、縁起の良い木として古くから人気のある植物です。
大きな特徴は赤い実がつくことで、実の赤と葉の緑の対比がとても綺麗です。実の色は他にも黄色やオレンジ、白などがあります。
草丈は低木のため低く、大きなものでも1mほどとコンパクトに育ちます。
マンリョウとセンリョウの違いは?
マンリョウと似たものでセンリョウ(千両)がありますが、2つの違いはマンリョウはさくらんぼのように細長い枝が下向きに垂れてその先に実をつけますが、センリョウは枝が短く葉のすぐ上に実をつけます。
マンリョウ(万両)の育て方スケジュール
マンリョウの鑑賞時期は秋から春にかけてが見頃です。
市販の苗が秋や春に出回るので、その時期に植え付けて育てます。
植え付け | 3月〜4月、11月〜12月 |
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鑑賞時期 | 9月〜3月 |
マンリョウがよく育つ土の性質
マンリョウはある程度湿った水持ちの良い土を好むので、地植えの場合は腐葉土をしっかり混ぜて水持ちをよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土4の配合の培養土を作りましょう。
マンリョウに必要な肥料
マンリョウは実がつき終わる春以降に、追肥として油粕などの有機肥料を与えます。
植え付けの時は元肥は与えなくて大丈夫です。
マンリョウを植える時のポイント
苗を植える時
マンリョウの苗を植え付ける時は、根がよく育つように根鉢の2倍の深さの穴を掘ります。
穴を掘ったら、少し土を戻して苗の株元がちょうど地面の高さとあうようにします。地植えの場合は腐葉土をよく混ぜた土を入れてください。
植え付けたあとは支柱を立てて木が倒れないように補強しておきます。
マンリョウ(万両)を育てるのに適した場所
マンリョウは土がちょっと湿った状態を好むので、半日陰のあまり日が当たらない場所が適しています。夏は直射日光に注意してください。
冬は地植えの場合はマルチングをして根が凍らないようにしたり、鉢植えの場合は北風が当たらない場所や室内に取り込んで防寒します。
マンリョウの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。乾燥に弱いので、水切れしないように注意しましょう。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。日照りが続く場合は補助的に水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いていたらしっかり水やりをしてください。
マンリョウは定期的に植え替えをする
鉢植えの場合は何年も育てていると根詰まりを起こすので、定期的に植え替えをします。大体2年に1度は植え替えをすることをおすすめします。
植え替える時は根がよく育って鉢の大きさがあわない場合はひとまわり大きな鉢に、生育が遅くまだ根も大きくなっていない場合は土だけを新しくして同じ鉢に植え付けてください。
縁起の良いマンリョウを育てて、素敵な年末年始を!
マンリョウはお金にまつわる縁起の良い木なので、お庭や鉢植えで育てれば気持ちの良い年末年始を過ごせそうですよね。
真っ赤な実も鮮やかで、お正月のめでたさをより引き立ててくれると思います。
ぜひ一度マンリョウを育ててみてはいかがでしょうか。