マリーゴールドはキク科の1年草で、昔から初夏から育てる花として日本では人気の高い花です。マリーゴールドは虫除けの効果があると言われているので、野菜の近くに一緒に植えたりといった使い方もされています。
そんなマリーゴールドの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
マリーゴールドの特徴・育て方のポイント
マリーゴールドは原産地がメキシコで、花色はオレンジ・黄色などの明るい色がほとんどです。品種によっては白いマリーゴールドもあります。
品種によって株の大きさが違い、アフリカンマリーゴールドの系統は草丈や花が大きく、フレンチマリーゴールドの系統は草丈や花が小さい特徴があります。
マリーゴールドが虫除けの効果があるのは、香りに害虫を寄せ付けない効果があるのと、根も害虫に強い性質があるからです。
マリーゴールドの育て方のポイント3つ
- 加湿に注意する
- 日当たりの良い場所で育てる
- 真夏を避けて切り戻しをする
マリーゴールドの栽培スケジュール
マリーゴールドは開花期間が長く、5月から秋の終わりの11月ごろまで花が咲き長く楽しめます。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
マリーゴールドの育て方の手順
マリーゴールドの育て方は以下のような手順になります。
種まき・育苗
マリーゴールドをタネから育てる時は、発芽温度が15度〜20度ごろになる4月以降に種まきをします。
土を入れた鉢やプランターに種をパラパラとばらまいて、土を薄くかぶせます。発芽するまでは半日陰で育てて、発芽したら日当たりの良い場所で育ててください。
本葉が2枚以上に増えてきたら、ポットに植え替えると管理しやすいです。ポットには赤玉土と腐葉土を使った培養土を使用します。
土作り
マリーゴールドは弱酸性の水はけのよい土を好みます。
地植えの場合
植え付けの2週間前に苦土石灰をまき、数日寝かせてなじんできたら腐葉土をまぜてふかふかの土にします。
鉢植えの場合
鉢植えなどで自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の土を作ってください。
園芸用の土を購入して使うと簡単です。
元肥
植え付ける前に、元肥として緩効性肥料をまぜておきましょう。
肥料入りの土を購入した場合は元肥は混ぜなくて大丈夫です。
植え付け
本葉が5枚以上になったら植え付けるタイミングです。
地植えする場合は間隔を20cmほどあけると、生育後に株が込み入りにくくなります。
加湿を嫌うので、盛り土をして周りより少し土を高くして植え付けると、水がたまりにくく加湿を防げます。
管理場所・日当たり
マリーゴールドは日当たりがよく風通しの場所で育ててください。
ただしマリーゴールドは夏の暑さにあまり強くないので、真夏の間は株が少し弱ります。
鉢植えの場合は、真夏の期間は日差しが当たりすぎない場所に移動させましょう。
水やり
植え付けた時に、水やりをしっかりして根付かせてください。
地植えの場合
地植えの場合は株がしっかり根付いたあとは、基本的に水やりは不要です。雨が降らず、土が乾燥するようであれば補助的に水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾燥しているのを確認してから水やりをしてください。暑い時期は朝と夕方の2回行って水切れしないようにしてください。
追肥
生育中は花を多く咲かせるために、週に1回のペースで液肥を与えてください。
開花・花がら摘み
マリーゴールドは花数が多いので、花が咲き終わったらこまめに花がら摘みをしておきましょう。
花がらを摘むことで、タネを作るのを防ぎ次の新しい花が咲きやすくなります。
切り戻し
マリーゴールドは真夏は暑さで株が弱るので、一番暑い8月は避けてその前後の月に一度切り戻しをしておくと、何度も花を楽しめます。
切り戻しをするときは、全体の半分くらいの高さにハサミで切ってください。短くしすぎると株が育たないので注意します。
種とり
マリーゴールドの種は比較的簡単に収穫できます。
咲き終わった花をそのままにしておき、花がらが乾燥してから摘み取ると花がらの先から細長い種がいくつも収穫できます。陽の当たらない暗い場所で、種まきをする時期がくるまで保管しておきましょう。
うまく育たない時の原因は?
葉が枯れてしまう
マリーゴールドの葉が枯れてしまうときは、いくつか原因があります。
1つは加湿です。マリーゴールドは蒸れや加湿を嫌うので、水のやりすぎに注意しましょう。
また株が育ってくると葉が込み入ってくるので、風通しをよくするために少しだけ余計な葉を切り取ると加湿を防げます。最初に植え付けるときに株どうしの間隔をしっかり空けておくと、それだけで風通しがよくなります。
また病気や害虫が原因のこともありますので、見た目に変化があったり、虫がついていたら注意しましょう。
花が咲かない
マリーゴールドの花が咲かないときは肥料に気を使ってみましょう。
花が次々に咲くので肥料はかかせませんが、肥料をやりすぎると逆に成長が悪くなります。花が咲かないからといって肥料を与えすぎると逆効果ですので、必ず適量を守ってくださいね。
また窒素の多い肥料を与えると、葉ばかりが茂ってしまい花が咲きにくくなります。開花時期は、リン酸を多く含む液肥を与えると花をつけやすくなりますよ。
こんな病気や害虫に注意!
マリーゴールドは丈夫で害虫をよせつけない作用を持つ植物ですが、以下のような病気や害虫の被害にあうこともあります。
病気
うどんこ病
立ち枯れ病
害虫
ハダニ
ヨトウムシ
ナメクジ
害虫避けにも役立つ便利なマリーゴールドを育てよう
マリーゴールドは花自体が鮮やかなオレンジ色で綺麗なものが多いですが、害虫避けとしても役立つので他の植物と合わせて植えるのがおすすめです。
背丈の低い品種もたくさんあるので、植木鉢で寄せ植えにするのも良いですね。
開花期間も長いので、ぜひお庭でマリーゴールドを育ててみてはいかがでしょうか。