オレガノはシソ科の多年草で、別名ハナハッカ、ワイルドマジョラムと呼ばれています。
そんなオレガノの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
オレガノの特徴について
オレガノは地中海沿岸が原産のハーブで、ハナハッカという別名がある通り、香りにミントのような爽やかな香りが特徴です。
草丈は大きくなると50cmほどで、よく育ち葉を多く茂らせます。葉は明るいグリーンで、丸みをおびた形をしています。
ハーブとしては殺菌作用や食欲を高める効果があると言われています。
オレガノの育て方スケジュール
オレガノの育て方としては春か秋に種まきをして、暑い夏の時期に開花します。
葉の収穫は冬を除けば、よく育っている場合はいつでも収穫ができます。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
オレガノがよく育つ土の性質
オレガノは酸性の土を嫌い、水はけの良い肥沃な土を好みます。
地植えの場合
地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜて酸度を中和します。そのあと腐葉土と牛糞などの堆肥を混ぜて通気性が良く、肥えた土にします。
鉢植えの場合
自分で土を作る場合は、水はけと赤玉土6:腐葉土2:堆肥2の配合の培養土を作りましょう。
オレガノに必要な肥料
オレガノは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
オレガノの育て方
オレガノの発芽温度
発芽温度は15度から20度なので、春先や秋が一番種まきに適しています。
オレガノの種まき
タネが細かいのでピート板や育苗箱に土をまいて、薄く土をかぶせます。水やりは霧吹きで土を湿らせると、タネが流れにくくなります。
芽が出たら生育が良い丈夫なものだけを残します。
オレガノの苗の植え付け
タネから育てた場合は本葉が6枚ぐらいになったら植え付けのタイミングです。苗を購入した場合は根鉢を崩さずに植え付けてください。
植え付けの間隔
地植えの場合は間隔を30cmほどあけ、鉢植えの場合は10cm程度あけておきます。よく茂る植物なので、密集して植えないようにしましょう。
摘心
春から秋にかけて摘心をして茎の先を切っておくと、わき芽が出て枝数が増えます。
オレガノを育てるのに適した場所
オレガノは日当たりと風通しの良い場所で育てます。
高温多湿には弱いので、梅雨から夏にかけては特に株が蒸れないようにすることが大切です。
冬の寒さには強いですが、株元にマルチングをしたり軒下に移動させて霜や雪が当たらないようにすると枯れにくくなります。
オレガノの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
オレガノの葉の収穫は?
種から育てた場合は大きくなるまで時間がかかるので、2年目以降に収穫をします。
オレガノは大きくなると株が茂るので、定期的に剪定もかねて葉を収穫してください。収穫する時は株元から10cmほど残して切り取ります。
花が咲く前の時期が一番香りが強いですが、花が咲く前に花を刈り取れば香りの良いオレガノの葉を長く収穫できます。
陰干しして乾燥させれば長期保存して使えますが、生の葉でも料理やお茶に利用できます。
オレガノの植え替えの時期
鉢植えで育てる場合は、根詰まりを予防するために定期的に植え替えをします。植え替えの時期は種まきと同じ時期の春か秋がおすすめです。
2年〜3年に一度は植え替えをしてあげると元気に育ちます。
オレガノの株の増やし方
オレガノを増やしたい時は、挿し木か株分けで増やすことが可能です。
挿し木
生育の良い6月から7月にかけて、新しい枝を10cmほどの長さに切り、水で湿らせた赤玉土やバーミキュライトに挿して明るい日陰で管理すると根が出てきます。剪定した時に余った枝を挿し木にしておくと無駄にならず便利です。
根がしっかり出たらポットや鉢に植え替えて、日当たりの良い場所で育ててください。
株分け
株分けは春か秋に植え替える時に同時に行いましょう。
大きくなった株を根元で切り分ければ、株分けができます。株分けをしたあとは株が弱っているので、茎を軽く剪定して休ませます。
オレガノの爽やかな風味を楽しもう
育て方としては、蒸れに気をつけて定期的に剪定をしながら通気性をよくして育てることがポイントです。
またオレガノは肉の臭みを消す時や風味づけに料理でよく使われています。特にイタリア料理ではトマトなどと一緒によく出てくる食材なので、イタリアンが好きな方はオレガノを育てると重宝しますよ。
明るいグリーンの葉は見た目も綺麗なので、お庭やベランダで育てておきたいハーブの一つですね。