セージはシソ科の常緑低木で、サルビアの仲間ですが主にサルビアは花として、セージはハーブとして利用されている植物です。
そんなセージの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
セージの特徴について
セージは香りもあり、お茶は料理でも使われる万能のハーブです。
楕円形や細い葉をつけ草丈は大きなものでも80cmほどになります。細い茎がのびた先に小花をたくさんつける特徴があります。
サルビアも種類が豊富ですが、セージも品種がとても多く例えば以下のようなセージがあります。品種がたくさんある分、自分でお気に入りのセージを見つける楽しみもありますね。
コモンセージ
茎が長く紫色の小さな花をつける
チェリーセージ
楕円形の葉をつけ、花はサルビアのように真っ赤な小花をつける
パープルセージ
生育中は葉の色が赤紫で、育つにつれて緑色に変化する
フルーツセンテッドセージ
株は大型で、株全体にフルーツの香りがする。
クラリーセージ
株は大型で、薄紫の花をたくさん咲かせる
パイナップルセージ
葉にパイナップルのような爽やかな香りがする。花は細長く赤い花が穂状につく。
セージの育て方スケジュール
種まき | 4月〜5月 |
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植え付け | 3月〜5月 |
開花 | 5月〜7月 |
セージがよく育つ土の性質
セージはハーブなので、アルカリ性で水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜ、そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。水はけが悪い土の場合は川砂を混ぜると排水性がよくなります。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作り、同様に苦土石灰を混ぜておきます。ハーブ専用の土も市販であるので、そちらを購入すると簡単です。
セージに必要な肥料
セージは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
生育期間中は春と秋に1回ずつ固形肥料を与えてください。
セージを植える時のポイント
タネまきの方法
セージの種は好光性なので土はかぶせないか、ごく薄くかける程度にして発芽させます。
鉢に土を入れ種まきをしたら、乾燥しないように気をつけながら日当たりの良い場所で育ててください。発芽して本葉が3枚になったら庭や鉢に定植させます。
苗を植える時
地植えで植える時は、30cmほどしっかり掘って根がよくはるようにします。少し盛り土をして植えると水はけもよくなります。株が大きくなるので間隔は40cmほどあけておきましょう。
鉢植えの場合は20cmほどの間隔で植え付けてください。
セージを育てるのに適した場所
セージは日当たりの良い場所で育ててください。
ただし真夏の暑さには弱いので、夏は風通しの良い場所や西日が当たらない場所がおすすめです。
また冬の寒さにも強くないので、地植えの場合は株元にマルチングをしたり、鉢植えで軒下に移動させ霜があたらないようにしたり対策をとりましょう。
セージの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。ハーブは乾燥した環境を好むものが多いので過湿にならないようにします。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
鉢植えのセージは定期的に植え替えを
生育が旺盛なので、鉢植えの場合は1〜2年に1回はひとまわり大きな鉢に植え替えをします。
植え替える時期は、苗を植える時期と同じ春の季節にしましょう。
暑い時期は切り戻して蒸れを防ぐ
梅雨時期や暑い夏は、株が蒸れてしまいがちです。
セージは暑さには弱いので、株が込み入っている時や暑い時期は部分的に枝を切り戻して風通しをよくしてください。
セージは挿し木をして株を増やせる
挿し木は春と秋の2回行えますが、生育が旺盛は春の時期がおすすめです。
新しい枝を10cmほど切って、湿った赤玉土やバーミキュライトなど清潔な土に挿して明るい日陰で管理します。1ヶ月ほどすると根が出てくるので、同様に鉢や地植えで育ててください。
何年も育てていると枝が木化して硬くなるので、定期的に新しく挿し木でいちから育てるのもおすすめです。
セージの葉の収穫はいつ?
セージの葉をハーブとして利用したい時は、午前中の涼しい時間帯に枝先を切り、葉を摘み取ります。剪定や切り戻しをした時に摘み取った葉を利用しても大丈夫です。
葉の収穫は冬の寒い時期以外であればいつでも可能ですが、香りを楽しみたい場合は花が咲く前の時期が一番香りが強いですよ。
摘み取った葉は生でも使えますが、すぐに使わない場合は乾燥させてドライハーブとして楽しみます。
色々な用途に使えるセージを楽しもう
品種が多いので香りや見た目にも違いがあり、料理やポプリ・お茶などハーブとしての楽しみ方もたくさんあります。
乾燥気味に育てて過湿に注意することが育てる上でのポイントなので、ぜひ丈夫で大きな株に育ててたくさん葉を収穫してみてくださいね。