イチゴはバラ科の植物で、春先の暖かい時期には真っ赤なイチゴをスーパーでもよく見かけると思います。春の果物・野菜というと苺を連想する方も多いはず。
甘酸っぱくてビタミン豊富で、とても人気の高い果物のイチゴですが、ご自宅でプランターで簡単に育てることもできるんですよ。
そんなイチゴをプランターで育てる方法や、気をつけたいポイントについてこの記事でご説明します。
イチゴの特徴について
イチゴの葉には丸みがありぎざぎざとして切れ込みが入っていて、春先になると白やピンクの花を咲かせ実がつきます。
草丈が低く、支柱などをしなくても育てられるので管理も楽だと思います。
植え付け方と水切れに注意することがうまく育てるポイントです。
イチゴの育て方スケジュール
イチゴの種はとても小さく、発芽するまでに1ヶ月、さらに苗として育つまで数ヶ月かかるので非常に時間もかかり管理も大変なので、種から育てることはあまり一般的ではありません。
そのため、基本的にイチゴはポット苗を園芸店で購入して育てます。
一季なりのイチゴの場合は、春先に気温が高くなった頃が収穫時期ですが、四季なりのイチゴであれば春から秋にかけて長い期間収穫できます。
植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
イチゴを育てるプランターのサイズ
イチゴを育てる時は、60cm幅のプランターがおすすめです。深さはあまりなくても育つので、15cm〜20cmほどあれば大丈夫です。
60cm幅があれば、4株は植えられるのでそれだけ収穫量も増えますよ。
他にも円形の鉢やプランターでも育てられます。
イチゴの土作り
イチゴは水はけ・水持ちの良い土を好みます。
野菜用の培養土や、いちご用の土を購入すると一番簡単です。
自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土に苦土石灰を少量混ぜておきます。
土作りの時に必要な肥料
元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
肥料が最初から入った市販の培養土であれば、肥料は混ぜなくて大丈夫です。
イチゴの育て方【苗から育てる時】
ポット苗を植えて育てる時は以下の方法で育ててください。
植え付けの準備
まずプランターに鉢底石を入れ、プランターの6〜7分目まで土を入れておきます。
植え付けの間隔
間隔は15cmほどあけて植え付けます。密集させて植えると、株が大きくならないので余裕を持って植え付けましょう。
苗の植え付け方
横長のプランターであれば、株を左右交互に植え付けるとスペースができ根が張りやすくなります。
苗を植える方向
苗を植え付ける時は、向きを考えて植え付ける必要があります。
1. 花や実の方向を確認
購入した苗にすでに花や実がついているのであれば、そちらをプランターや鉢の外側に向けて植えてください。苗を外側に少し斜めにして植え付けて、実がプランターから垂れて育つようにします。
2. ランナーの方向を確認
もし花や実がまだついてなければ、ランナーといって株元から伸びたほふく茎を内側にして植えてください。花や実はランナーの反対側につける習性があります。
実や花が外側に向くようにして植えることが大切です。
クラウンを土に埋めないようにする
イチゴを植える時は、浅めに植え付けます。
クラウンと呼ばれる株元にあるギザギザとした部分を土で埋めないように気をつけてください。
植え付けをしたあとはしっかり水やりをして乾燥しないようにします。
イチゴの育て方【生育期】
生育温度
20度前後
水やりの頻度
イチゴは水切れに弱いので、こまめに土の状態を確認しましょう。
毎日土の表面を確認して、乾いていたらしっかり水やりをします。
追肥
生育期間の春や秋は、薄めの液肥を2週間に1度与えてください。
冬は追肥をする必要はありません。
冬の管理
冬は休眠期間に入るので、水は控えめにして過湿にならないようにします。また冬の期間は肥料は必要ありません。
また霜に当たると株が弱るので、株元にワラや腐葉土でマルチングをしたり、北風が当たらない場所に移動させるなどしておきましょう。
葉も部分的に枯れることが多いので、枯れた葉はこまめに取り除いておきます。
イチゴを育てるのに適した場所
イチゴは日当たりの良い場所で育ててください。
日当たりが悪いと花付きなど生育に影響します。
イチゴを収穫するまで
育ちの良いものを選ぶ
花が咲き出したら、花が咲いている茎が細いものや、実の形がいびつなものは茎の付け根から切り取っておきます。よく育つ実は茎の太さが太いので、それを頼りに見分けてみてください。
丈夫なものだけを残すことで、栄養が集中して大きな実になりやすいです。
収穫
色が赤くなりよく熟したら午前中の涼しい時間帯に摘み取りましょう。
摘み取ったイチゴは、早めに食べたほうが鮮度が落ちずにおいしく食べられます。
自宅でイチゴのプランター栽培にチャレンジしよう
イチゴは年々品種も改良され、家庭菜園でもあまくておいしいイチゴを育てることができるようになっています。四季なりのイチゴであれば、より収穫時期が長くなるのでおすすめですよ。
自宅で育てたイチゴは実がなった時の喜びもより大きなものになると思います。ぜひイチゴの栽培にチャレンジしてみてくださいね。