パンジーやビオラを育てていると「また来年も同じものを育てたいな」と思いますよね。
そういう時は種を自分で収穫すると、その種を次のシーズンで育てることができますよ。
この記事では、そんな方に向けてパンジーやビオラの種の取り方をご説明します。パンジー・ビオラどちらも同じ方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
パンジー・ビオラの種はいつ収穫できる?
パンジー・ビオラの種の収穫は明確に何月、と決まっているわけではないですが春以降がおすすめです。
この植物は花が咲く期間が長く、秋の終わりから春にかけて、大体11月~3月ぐらいまではきれいな状態で花が咲き続けます。
ただし花を長く楽しむためには、咲き終わって枯れた花をこまめに摘む必要があるので種の収穫時期としては向いていません。枯れた花をそのままにしておくと、種を作ろうとして栄養が奪われてしまうからです。
ですので、長く花を楽しんだ春以降に種を収穫するのがおすすめです。
パンジーやビオラは1年草なので、気温が高くなってくると徒長して茎が長くなったり、株が終わりを迎えてきます。その時期を目安に収穫してみてください。
パンジー・ビオラの種の取り方について
ここからは具体的なパンジー・ビオラの種の取り方についてご説明します
1.咲き終わったパンジー・ビオラの花をそのままにしておく
まず種を収穫するために、咲き終わった花をいくつかそのままにしておきます。
1つの花からうまくいくと20〜30個ほど種が取れますので、集めたい量に応じて花数を残してください。
全ての花にきれいに種ができるとは限りませんので、ちょっと多めに花を残してください。
2.枯れた花の根元がふくらんでくる
咲き終わった花をそのままにしておくと、花の根元が少しずつふくらんできます。この時、咲き終わった花びらの部分は取ってしまって大丈夫です。
徐々に膨らんできて大きくなり、最初は緑色だったものが少しずつ熟して茶色になってきます。
3.割れた実(種)についた種を収穫する
種が熟すと、茶色くなった実(種)が上を向くようになり最終的に3つにパカッと割れた状態になります。
その割れたひとつひとつに種がぎゅっと詰まっています。種の見た目は茶色いゴマのような形をしています。
場合によっては割れた時に種がたくさん落ちてしまうこともあるので、ちょっと手間はかかりますが割れる前の種に小さい袋をかぶせておくのもおすすめです。通気性の良いお茶パックなどをかぶせるのが手軽だと思います。
4.次のシーズンまで保管しておく
収穫したパンジー・ビオラの種は、何の種か分かるように名前を書いて便箋や封筒などにいれて涼しい場所で保管しておきます。
夏の終わりから秋にかけて、気温が涼しくなったらその種をまいて育てればまたパンジーやビオラの花を楽しむことができます。
好きなパンジー・ビオラの花を種から育ててみよう
というわけで、パンジー・ビオラの種の取り方についてでした。
基本は種が熟すまでは放置ですが、種が熟してきているか観察しておくと「そろそろ割れて種が取れそうだな」というのがわかってくると思いますので、種を取る時はこまめに見てみてください。
パンジーやビオラの種は、基本的に発芽率が良いので種からでも育てやすい植物だと思いますので、ぜひご自宅でパンジーやビオラの種を収穫して、種から育ててみてください。