バラを育てているとよくあるのが葉っぱのトラブルです。
順調に育っていたはずなのに、急にバラの葉が黄色くなったり、色が薄くなってしまったことはないでしょうか?
今回はバラの葉の黄変について、よくある原因と対策についてご説明します。
バラの葉が黄変するのはトラブルのサイン!
本来であればバラの葉は深い緑色をしているのが元気の印なので、葉っぱが黄色くなったり薄くなるのは基本的に何らかのトラブルを起こしている可能性があります。
バラの葉が黄色くなった場合は、できるだけ早めに対処したほうが良いですね。
中にはトラブルではないケースもある
ただしいくつか例外もあります。
例えばバラの株元にある葉っぱが黄色くなったり、枯れたりしている場合は、単純にその葉っぱが古くなっているだけの可能性があります。
そういう葉っぱは見つけ次第摘み取ってください。
ただし全体的に黄色い葉っぱが目立つ場合は、何か原因がないか考える必要があると思います。
バラの葉っぱが黄変する・色が薄くなるよくある原因と対処法
ここからはバラの葉が黄変したり、色が薄くなる原因について考えられるものを挙げていきます。
日照不足
バラは日当たりの良い場所で元気に育つ植物なので、日当たりの悪い場所で育てると葉の色が悪くなることがあります。
普段育てている環境が、例えば木や塀の近くにあって日陰になりやすいなどないでしょうか?
日当たりの良い場所のつもりでも、日中の日当たりの具合を観察してみると思ったほどよくないこともあります。特に午前中から昼過ぎにかけて日が当たることが植物には重要です。
真夏の場合はあまり直射日光に当たるのはよくないですが、春や秋に日が当たらない場所で葉の色が悪くなった場合は育てる場所を考え直してみましょう。
肥料の過不足
バラは肥料食いと言われているので、必要な肥料はちゃんとあげたほうが元気に育ちやすいです。
ですが必要以上に肥料をやりすぎたり、逆に肥料が足りない場合は葉の色に変化が起きることがあります。
肥料のやりかたを見直してみて、やりすぎの場合は肥料焼けを起こしている可能性があるので、肥料は中断してみてください。
逆に全然肥料をやってない状態で葉が黄色くなった、という場合は夏以外のシーズンであれば、薄めに液体肥料を与えて様子を見るのも良いと思います。
病気(黒星病)
バラの葉が黄変する原因のひとつに病気のケースもあります。
よくあるものが黒星病といって、葉の色が黄色くなり黒い斑点が出てくる病気です。カビの菌の感染がこの病気の原因なので、湿度の高い梅雨時期にかかりやすいです。
黒星病になって葉の色が黄変した場合は、病気の葉は全て摘み取って処分してから、薬剤を使って消毒することをおすすめします。
菌が原因の病気なので、病気になった葉を触った状態で他の植物を触らないようにしましょう。
予防としては軒下など雨のかからない環境で育てることや、予防薬を病気になる前に使っておくことが主な対策です。
またバラの品種によっては黒星病に強いものもありますので、自宅で育てると黒星病にすぐなってしまう場合は、病気に強いタイプのバラを育てるのもおすすめです。
水切れ、根腐れ
バラが黄変するのは、根のトラブルが原因になっていることもよくあります。
特に鉢植えで多いのが水切れです。
鉢植えの場合は、根が詰まりやすいので鉢の中に根がいっぱいになってしまった場合、いくら水をやっても水切れしやすい状態になります。
鉢植えにしてから数年経っている場合や、水をやってもすぐに土が乾いてしまう場合は根詰まりを起こしている可能性が高いです。
地植えの場合は土質や雨の影響で水切れよりも過湿になりやすいので、根腐れを起こしている可能性もあります。
植える時に腐葉土や赤玉土を混ぜて水はけのよい状態にしていたか見直すことも大切です。
夏の暑さ
バラは日当たりの良い場所を好むとはいっても、夏の直射日光が当たりすぎるとどうしても弱りやすいです。
よっぽど暑さに強い性質の植物でない限り、真夏は植物は弱りやすいと考えて良いと思います。
夏に葉が黄色くなった場合は、夏の暑さによって夏バテや葉焼けを起こしている可能性があります。
また真夏だと水切れもしやすいので、水が足りないなどいくつかの原因があわさっていることも多いです。
真夏に葉の色のトラブルが起きて、黒星病ではなさそうな場合は、ひとまず涼しい半日陰に移動させてみましょう。
バラの葉の色が黄色くなったら、普段の育て方や環境を見直そう
葉は病気になったりトラブルが起こると、枯れたり色が変わったり、落葉したりと普段とは違う状態になりやすいです。
バラの葉っぱも黄色くなってきたら、普段の育て方を見直してみたり、育てている環境でバラに合わない部分がないか考えてみてください。