コスモスはキク科の1年草で、別名アキザクラ(秋桜)と呼ばれています。日本では秋の花というとコスモスをイメージする方も多いと思います。それほど昔からコスモスは日本ではなじみの深い花です。
そんなコスモスの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
コスモスの特徴について
コスモスは草丈が低いものだと40cmほど、高いものだと1.5mほどあります。
花色はピンクや黄色・白などがありますが、今は濃い茶色の花を咲かせるチョコレートコスモスや柄の入ったものなど品種も豊富です。
花の形もよく見かける定番のものから、八重咲きや筒状の花びらがつく品種などバリエーションがあります。色々な品種があるので、育てる楽しみも増えますね。
コスモスの育て方スケジュール
コスモスは初夏から秋の終わりごろが開花時期です。コスモスには育てて3ヶ月で開花する早咲き、夏に開花する夏咲き、秋に開花する秋咲きの品種があります。花を咲かせたい時期に合わせて品種を選ぶのもおすすめです。
種まき | 4月〜7月 |
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苗植え | 4月〜8月 |
開花 | 6月〜11月 |
コスモスがよく育つ土の性質
コスモスはあまり土の性質を選びませんが、地植えの場合は苦土石灰と腐葉土を混ぜて通気性をよくしておきます。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本的な配合の培養土を作ってください。市販の草花用の土でも構いません。
コスモスに必要な肥料
コスモスは肥料の少ないやせた土でも十分育ちます。逆に肥料を与えすぎると、丈夫に育たなくなります。
苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておくだけで構いません。
コスモスを植える時のポイント
タネを植える時
コスモスのタネは直播でそのまま育てることもできます。
いったんポットなどで育てる時は、プランターや鉢に種まきをし軽く土をかぶせ、乾燥に気をつけて発芽させます。
芽が出たら間引いて丈夫なものだけを残し、本葉が2枚ほどになったらポットに移植して育ててください。
苗を植える時
コスモスは根が少なく弱いので、根を傷つけないように根鉢は崩さずそのまま植え付けてください。
地植えにする場合は株間を30cmほどあけるようにしましょう。
コスモスを育てるのに適した場所
丈夫に育てるには日当たりと風通しの良い場所で育ててください。日当たりが悪いと茎が倒れやすくなったり、花付きが悪くなります。
夜も明るい場所で育てると花が咲かなくなる品種もあるので、家の外灯やライトの近くなどは避けたほうが良いです。
コスモスの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
コスモスは摘芯をするとボリュームが出る
コスモスは生育中の本葉が6枚ごろになったら、茎の先端を切る(摘芯)ことでわき芽がのびてボリュームが出ます。
摘芯をすることで草丈をおさえることもできるので、高さをあまり出したくない場合も摘芯をするのがおすすめです。
コスモスを自宅で育てて秋を感じよう
コスモスは日本では秋の花として代表的な花です。自宅の庭や植木鉢でピンクや白の定番のコスモスを育てるのも良いですし、ちょっと変わった品種のコスモスを育ててみるのも楽しいですね。
風にゆれるコスモスの姿はとても綺麗なので、ぜひ一度秋に向けてコスモスを育ててみてはいかがでしょうか。