プリムラはサクラソウ科の1年草・多年草で、草丈が低くコンパクトな植物です。パンジーやビオラと同じ時期に、寒い季節を彩ってくれます。
そんなプリムラの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
プリムラの特徴について
プリムラは品種がとても多く、ヨーロッパでも人気の高い花です。
草丈は大きなものでも40cm程度なので、小型で育てやすく鉢植えやハンギングで育てやすい植物です。代表的な品種には以下のようなものがあります。品種が多いため、調べると色々な品種がもっと出てきますよ。
プリムラ・ポリアンサ
花の色がとても多く、花がよく咲くのが特徴。冬の期間は室内で管理して、暑さには弱いので通常気温があがると枯れる1年草の扱いになる(涼しい地域は夏越しも可能)
草丈は10cm〜15cm程度と低め。
プリムラ・ジュリアン
プリムラ・ポリアンサに似ていますが、ポリアンサよりも花が小さめ。花色はポリアンサ同様に豊富でカラフルです。
ポリアンサと比べれば寒さ・暑さに強いので、夏越しがしやすい品種。
プリムラ・マラコイデス
ポリアンサやジュリアンよりも草丈が高めで、少し伸びた細い茎の先にたくさん小花をつける品種。
寒さ・暑さにはあまり強くないので日本では1年草の扱いですが、タネから育てることも可能なので沢山育てたい時はおすすめ。
プリムラの育て方スケジュール
プリムラは秋から翌年の春にかけてが開花シーズンです。開花が長いので、次々と新しい花を楽しむことができます。
種まきは気温が高くなった春が適期です。
種まき | 4月〜6月 |
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植え付け | 12月〜3月 |
開花 | 10月〜4月 |
プリムラがよく育つ土の性質
プリムラは弱酸性で水はけの良い土を好むので、地植えの場合はまず2週間前に苦土石灰を混ぜておきます。そのあと腐葉土を混ぜて通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:ピートモス2の配合の培養土を作りましょう。
プリムラに必要な肥料
プリムラは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
プリムラは花が次々と咲く品種が多いので、開花期間中は液肥を10日に1回ほど与えて肥料切れしないように育ててください。
プリムラを植える時のポイント
タネを植える時
プリムラのタネは好光性なので、ピート板や種まき用の土にタネをまいて土はかぶせずに日に当てて育てます。発芽するまでは、日陰の場所で乾燥に注意しましょう。
本葉が2枚になったらポットに移植して日向で育ててください。
苗を植える時
植え付け時期の冬になるまでは、そのままポットで栽培し、十分に育ったら植え付けてください。
冬の時期に苗を購入して植え付けたほうがより簡単です。購入したものも、地植えや鉢に植え替えたほうが大きく丈夫に育ちます。
地植えの場合は、株間を20cmほどあけて植え付けます。植え付ける時は根鉢を少し崩してから植え付けましょう。
プリムラは寒さに強い品種と弱い品種があるので、地植えの場合は耐寒性のあるものを選びましょう。
プリムラを育てるのに適した場所
耐寒性のない品種のプリムラは、冬から春にかけての寒い時期は室内で育てます。基本的に日当たりの良い場所を好むので、南向きの窓辺などがおすすめです。
日本では1年草扱いなので夏越しはあまりしませんが、寒冷地で夏越しをさせる場合は屋外の明るい日陰で管理します。
プリムラの水やりの頻度
植え付けて根付くまではしっかり水やりをしてください。水やりのポイントとしては、葉や花に水がかからないように株元にゆっくり水をかけることです。
地植えの場合
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。乾燥には強くないので、土の乾燥が続く場合は早めに水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
水切れをすると枯れる原因になるので、こまめに土の状態をチェックして早めの水やりがおすすめです。
プリムラは花がら摘みをすることが大切
次々に花を咲かせるプリムラは、咲き終わった花はそのままにせず、こまめに摘み取っておきましょう。
花がらはそのままにしておくと腐れて病気の原因になったり、株が弱る原因になります。
カラフルなプリムラで、寒い冬を元気に暖かく
プリムラは色が豊富なので、違う色をたくさん育ててカラフルにすれば、庭や室内がぐっと明るい雰囲気になります。
プリムラ・ジュリアンやポリアンサであれば価格も安価なものが多いので、初めて育てる時も取り入れやすい植物だと思います。開花時期が似ているパンジーやビオラと一緒に寄せ植えにするのも綺麗です。
ぜひ一度プリムラを育ててみてはいかがでしょうか。