ジャスミンはモクセイ科のつる性常緑低木で、別名コモンジャスミン、ペルシアソケイと呼ばれています。花の香りを楽しみたい方にジャスミンはおすすめのハーブです。品種も多く色々なジャスミンを楽しめますよ。
そんなジャスミンの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ジャスミンの特徴について
ジャスミンの一番の特徴はその香りで、香料やジャスミンティーの原料として人気です。鉢植えや庭で育てると、ジャスミンの甘い香りを楽しめます。
寒さには比較的強いので、暖地であれば地植えでも育てられる植物です。つる性なので、つるが伸びて夏に真っ白な花を咲かせます。
つるは2m〜3mになるので、フェンスなどに絡ませて形を整えながら育てると綺麗な樹形になります。
またジャスミンは苗木を購入して育てるのが一般的です。
ジャスミンの育て方スケジュール
植え付けや植え替えは春の時期に行います。
夏の暑い時期に花を咲かせるので、水やりと水切れに注意しましょう。
植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ジャスミンがよく育つ土の性質
ジャスミンは中性から弱アルカリ性で、水はけの良い土を好みます。ハーブ用の市販の土を使うと簡単です。
自分で土を作る場合は赤玉土7:腐葉土3の割合の培養土を作り、苦土石灰を少量混ぜておきます。
ジャスミンは根が弱いので、地植えにする場合も庭の土は使わず清潔で新しい土を使って植えたほうが失敗が少ないです。
ジャスミンに必要な肥料
ジャスミンは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
追肥は6月ごろと、花が咲き終わったあとに油粕を与えてください。
ジャスミンの主な育て方
苗の植え付け
ジャスミンは根が弱いので、苗を植える時は根鉢を崩さずにやさしく植え付けてください。
摘心
枝が伸びる生育期間中に、枝の先を切っておくと脇芽が出て枝数が増えます。
ジャスミンを育てるのに適した場所
ジャスミンは日当たりと風通しの良い場所が適していますが、夏は日光で葉焼けすることがあります。
そのため地植えの場合は半日陰の場所に植えたほうが、きれいな状態を保ちやすいです。
鉢植えの場合は春や秋は日当たりの良い場所、夏は半日陰と季節に応じて場所を移動させましょう。
冬は5度以下になる地域は、鉢植えにして室内で管理したほうが枯れにくいです。地植えの場合はマルチングなどで寒さを予防してください。
水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをします。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に水やりは不要です。あまり乾燥に強くないので、暑い時期は土の乾燥が続くようであれば、朝か夕方に補助的に水やりをしてください。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかり水やりをしてください。
根が弱いので水をやりすぎて過湿にならないようにしましょう。受け皿を置いている場合は、たまった水は捨てて清潔な状態を保ちます。
ジャスミンの剪定は?
伸びすぎたつるは、定期的に軽く剪定してください。
ただし秋には花芽がつくので、切りすぎると花が翌年咲かなくなります。開花後の9月ごろまでに、剪定を済ませておくと次の花が咲きやすいです。
ジャスミンの増やし方は?
ジャスミンを増やす時は挿し木で行います。
初夏の生育が良い時期に、新しいつるを10cmほどの長さにきり、葉の数を減らして水でよく湿らせた赤玉土に挿しておくと、根が出てきます。
根がしっかり育てば通常通りの方法で育てられますよ。
ジャスミンの花の収穫は?
ジャスミンの花は開花すると、すぐに落ちてしまうので開花後はなるべく早く摘み取ってください。
白い花びらの部分だけ手で摘み取ります。乾燥させて保存することも可能です。
ちなみにジャスミンティーは、緑茶の茶葉が入った容器にジャスミンの生花を入れて香りを移すことで作られています。ジャスミンの花のお茶というよりは、ジャスミンの花の香りを移した緑茶、ということになりますね。
甘い香りのジャスミンを楽しもう
ジャスミンティーを飲んだことがある方はわかると思いますが、暑い時期にあのさわやかですっきりとした香りはとても清々しいですよね。
真っ白な花も暑い時期をさわやかに演出してくれそうです。
自分で手作りのジャスミンティーを作ってみるのも、楽しみが増えると思います。ぜひお庭や鉢植えでジャスミンを育ててみてはいかがでしょうか。