ミントはシソ科の多年草で、別名オランダハッカ、セイヨウハッカと呼ばれています。丈夫で非常に育てやすいハーブで、あまり手をかけなくてもどんどん育ちます。
そんなミントの育て方や気をつけたいポイントについて、この記事でご説明します。
ミントの特徴について
ミントは寒さにも強く、多年草のため何年もそのまま育てることができるハーブです。
草丈は大きくなると50cmほどになり、葉も茂って大きくなります。繁殖力が旺盛すぎて他の植物に影響するので、地植えにはせず鉢植えで育てるのがおすすめです。
シソ科の植物なのでシソに似て、のびた茎の先に白やピンクの小花をつけます。
清涼感のあるすっきりと爽やかな香りが特徴で、料理だけでなくハーブティーとして、またポプリやお風呂に入れたりと色々な楽しみ方があります。
ミントの育て方スケジュール
ミントは春の時期に種まき・植え付けをして、夏に開花します。
ハーブとして葉を収穫するのは、冬の時期をのぞけばいつでも可能です。
種まき | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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植え付け | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
収穫 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ミントがよく育つ土の性質
ミントはある程度湿り気のある土を好みます。
地植えの場合は腐葉土と堆肥をよく混ぜておき、通気性をよくしてください。
鉢植えなどに自分で土を作る場合は、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合で土を作ると水はけ・水持ちの良い培養土になります。
土質はあまり選ばないので市販の土を使っても問題ありません。
ミントに必要な肥料
ミントは苗を植え付ける時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
肥料をあまり与えすぎると生育に影響するので、栽培中は3ヶ月に1回固形肥料を与える程度にします。
ミントの育て方
ミントの発芽温度
20度前後。気温がある程度高ければ季節を問わず種まきが可能です。
ミントの種まき
清潔な土を入れた鉢や育苗箱に種をまいて、薄く覆土したらしっかり水やりをして土を湿らせます。
乾燥しないように育てると、半月ほどで発芽するので丈夫なものだけを残し間引きしてください。
本葉が6枚ぐらいに増えたら定植可能です。
ミントの苗を植える時
地植えの場合
株が大きくなりやすいので、間隔を20cmほどあけて植え付けます。地植えにする場合は、一旦鉢に植えた状態で土に埋めるなどして、根の成長を制限したほうが他の植物に影響しにくいです。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は間隔を10cm〜15cmほどあけて植え付けます。
苗が育ったら摘心を
苗が大きくなり20cmほどになったら、茎の先を切っておくことで脇芽が出て枝数が増えます。
ミントを育てるのに適した場所
日当たりの良い場所で育てたほうがよく育ちますが、夏の高温多湿には弱いのである程度日のあたる半日陰が適しています。
寒さには強いので冬越しはしやすいです。
ミントの水やりの頻度
植え付け直後はしっかり水やりをしてください。
地植えの場合
地植えの場合、植え付け直後の水やりが終われば基本的に必要ありませんが、水切れに弱いので日照りで土の乾燥が続くようであれば補助的に水やりをしましょう。
プランター・植木鉢の場合
プランターや植木鉢の場合は土が乾燥しやすくなっているので、土の表面が乾いているのを確認してからしっかりと水やりをしてください。
夏は切り戻しをして風通しをよくする
高温多湿に弱いので、蒸れないように夏の時期は切り戻しをして風通しをよくしておきましょう。
株の中心は特に蒸れやすいので、中心がなるべく込み入らないようにします。
生育が旺盛なので、枝が伸びてきたら随時切って形を整えても大丈夫です。
ミントの葉の収穫は?
葉の収穫は春から秋にかけていつでも可能です。
ただし花が咲くと葉が固くなるので、開花前の収穫がおすすめです。もしくは花が咲く時期になったら、花穂を切っておくと葉が固くなるのを防げ、時期を問わず葉の収穫がしやすくなります。
ミントの植え替え
ミントは鉢植えの場合は、根がすぐに根詰まりを起こすので年に1回春か秋に植え替えをします。
植え替える時は軽く土を落としてひとまわり大きな鉢に植え替えてください。株を大きくしたくない時は、株分けをして小さくしてから植え付けます。
ミントの株を増やしたい時
ミントの株を増やしたい時は、株分けか挿し木で可能です。
株分けは植え替えの時に同時に行います。根をナイフやハサミで切り分ければ簡単に株分けができます。
挿し木で増やす時は、春や秋のよく育つ時期に新しい枝を10cmほど切って、湿った赤玉土やバーミキュライトにさして明るい日陰で水やりをしながら管理します。
爽やかなミントの香りを楽しもう
乾燥に気をつけて育てれば非常に丈夫でよく育つハーブなので、初心者の方がはじめるハーブに最適です。
ミントをお湯で煮出したものは虫除けの効果もあるので、他の植物に霧吹きでかけるのもおすすめですよ。
また暑い時期はミントをハーブティーや入浴剤として使い、爽やかな香りで夏を涼しく過ごしてみてはいかがでしょうか。
というわけでミントの育て方についてでした。