バラを育てていると、急に花びらに謎の赤い斑点やシミのようなものが出たことはないでしょうか?
この記事ではその赤い斑点が何なのか、予防や治すことはできるのかについてご説明します。
バラにできる赤い斑点・シミは何?
バラの花びらにできている赤い斑点は「灰色かび病(ボトリチス病)」と呼ばれるものです。
灰色かび病は名前の通りカビ菌の感染による病気で、放置していると葉や茎にも影響が出ます。
葉や茎が感染すると、くすんだ茶色のような色になって枯れてしまいます。
また花びらの場合は写真のように、赤い斑点が出て、その後花びらがくすんだ茶色になりカビに覆われます。
つぼみにも影響するので、感染するとつぼみが開かなくなります。
バラだけが感染するわけではなく、クリスマスローズやコスモスなど他の植物でもかかりやすい病気のひとつです。
白やピンクのバラに出やすいので、花がいつもと違う見た目になり気づくことも多いと思います。
灰色かび病はどういう時になりやすい?
灰色かび病は湿度が高く・気温の低い時になりやすい病気です。
そのため梅雨時期が一番灰色かび病になりやすいので、この時期は特に注意しましょう。
バラの灰色かび病は治すことはできる?
斑点が出てしまった花はすでに菌が感染していますので、花ごと切り取って処分してください。
葉や茎にも感染している場合は、その部分も切り取って被害を最小限に抑えます。
開花時期に最小限に被害を抑えれば、灰色かび病の影響は少なくて済みます。
バラの灰色かび病はどうやって予防できる?
バラは開花時期と梅雨時期がかぶることが多いので、どうしても灰色かび病にかかりやすいです。
そのため、鉢植えであれば雨の当たらない場所がおすすめです。
それ以外だと風通しがよく他の植物と密集してない場所だと、かび菌の影響を受けにくくなります。
灰色かび病に効く殺菌剤を定期的にまくのも予防になります。
またチッソを多く与えると灰色かび病にかかりやすいので、チッソ(N)の量が多い肥料は控えたほうが良いです。
日本はどうしても湿度が高く雨も比較的多いので、早めの予防をしておきたい病気です。
バラの開花時期は灰色かび病に注意!
バラは花にまず影響が出ますので、開花時期の春と秋は灰色かび病に注意しましょう。
特殊な病気というわけではなく、かび菌によるよくある病気ですが早めに対処をすれば株は元気にまた復活すると思いますので、早め早めの対処をおすすめします。
湿気や雨とうまく付き合って、きれいなバラを維持してくださいね。